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地すべり対策事業を施された後のフォローはどうする!?

地すべり対策事業

ここ佐田岬半島は地すべりの多い地域です。
これは半島特有のことなのかもしれませんが、ほとんどの地域に土砂災害警戒地域として指定されたエリアがあります。
当然ですが園地も地すべりの危険がある箇所が多数あります。

当園でも数ヶ所、地すべり対策としてボーリング工事が施された所があります。
対策工事で確かに地すべりがおさまった場所もあります。
しかし、その工事後の配管のメンテナンスはどこが行うんでしょうか!?
今のところ、やりっぱなし状態で、配管の破損も多くなっています。

当園では配管が破損していてそこから水が園地内に出ている場合は応急処置をして対応しています。
しかし、水が出ていない配管はそのまま放置していますが、台風や前線の影響によって大量の雨が降ったときはそこから流れて来ます。
結局のところ、配管の破損で困ったときは自らメンテナンスしろということなんでしょうね。
素人には手に負えないケースもありますが、どうしたもんでしょう!?

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今できる園地の流動化を防ぐ2つの方法!

ここ佐田岬半島は段々畑での柑橘栽培で知られています。
特に半島の先端に近くなるほど石垣で築いた段々畑の園地が多くなります。
その園地で近年、土地の流動化の問題が指摘されています。
単なる土砂崩れなどによる石垣の崩壊ではなく、土地そのものが流れてきているのです。
これは柑橘栽培における園地の管理方法によるところも多いといわれています。

流動化の原因には色々とあると思うのですが、一つには除草剤の使用があげられます。
雑草などの根が土壌の中にあることで土の流れをセーブしてくれているということ…。
それが根までも枯らせてしまうことによって雨などが土壌内に留まることができず、傾斜に沿って流れていくことがあります。
また、土砂崩れやイノシシによる被害によって崩れた石垣の補修が出来ていないことがあります。

これらの問題をクリアしていくことが流動化を防ぐきっかけにもなるのですが、現実問題として人手不足のため対処できていないのです。
人手を増やすことは人件費の増加になり経営面でも負担が多くなるので難しいところ…。
当園では約10年前から除草剤の使用を止め、全て刈り取っています。
また、イノシシの被害についても、先ずは侵入を防ぐことを優先し年々対策しています。
少しづつですが、前に進んでいるのが現状です!

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イノシシの生態からみた被害対策は…。

雑草の刈取り後

イノシシの被害に頭を抱える農家さんも多いと思います。
当園でも被害は多く、その対応に四苦八苦しているのが現状です!

柑橘園に限っては、食べる果実がなくなると園地内には入らず、荒らされることもないという農家さんもいますが、当園では年中、荒らされています。
当園の場合、全ての園地で除草剤を一切使用していないので、土の中には小動物や昆虫などが多く存在しています。
これらがイノシシの餌になるものと考えています。
また、耕作放棄地や除草などの管理ができていない園地にもイノシシは侵入しないという方がいます。
もしもそれが効果があるのであれば、ある意味、簡単なことなんですが…。

なので、試験的に雑草をしばらくそのままにしてみたんですが…。
結果は雑草の有無関係なしに侵入していました!
やはり、餌を求めて侵入するのであれば雑草などは関係ないということでした。
むしろ、雑草があったほうが身を隠す場所にもなるので、かえって侵入しやすい環境を作っていたかも知れないですね!

そういうわけで今回、イノシシの生態をおさらいしておきたいと思います…。

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電気柵の電圧チェックはこまめに!

電池交換

本当に暑い日が続いていますね…。
このところ雨も降らず、柑橘の木への影響が懸念されます。
そんな中、雑草だけは衰える気配がありません!
なんなんでしょうか…。

この時期に注意しておきたいのが電気柵の電圧です。
こちらが思うよりも雑草の伸びが早く柵線に触れていることがあります。
そうなると電気柵の電圧が弱まり、効果が薄くなります。
また、漏電などにより全く電気が流れていなかったりすることもあり、柵線のチェックはこまめに行うことが大切です。
電圧が弱っている時にイノシシなどが触れても効かないと怖がらなくなり、頻繁に柵内に侵入してくることが考えられるので、一度でも侵入させてはいけません。
この柵線に触れると恐いというイメージを植え付けるためにも十分な電圧を流しておくことが、イノシシなどの害獣対策としては重要なポイントになります。

また、暑くなると電池の消耗も早くなるような気がします。(気のせいかもしれませんが…。)
電池を使用した電気柵を設置している園では電池の消耗も合わせてチェックすることが大切ですね!

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いよいよ「石垣の修復講座」の日がやって来ました!

今日は佐田岬みつけ隊による初めての「石垣修復の実践講座」が開催されました。
連日の猛暑のため開催時間を15時とし、熱中症予防に配慮して始まりました。
隊員や一般参加を含めた14人が参加し、講師として柑橘栽培の先輩でもある2名のエバさんを当園の清見園の修復現場にに迎えての開催となりました。
ちなみにエバとは石垣を補修する職人のことで、ここ名取地区でこのような呼び方をしています。

当然ながら石垣の補修を経験したメンバーは少なく、エバさんに教わりながらワイワイガヤガヤしながらの2時間でした。
石を積み上げていく際の注意点や石垣のもつ特性などを学びながら、柑橘園内での作業をこなしていました。

このような講座はもちろん、石垣に触れる機会も少なくなってきているのが現状です。
その一方で、柑橘園をはじめとして石垣の保全が難しく、コンクリートブロックで補修されていくことが増えてきていて、石垣の存在が薄れてきているように思います。
ここ佐田岬半島は石垣で築かれた集落や園地が多く、石垣の持つ役割が大きかった歴史があります。
それらを後世に伝えるためにも、石垣の保全を積極的に進めて行くことが大切になります。
そのような意味でも、今回の講座が少しでも石垣に興味を持つきっかけになれば幸いです!

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