柑橘情報

不知火(デコポン)最後の園地で収穫を開始!

不知火園最後の園地

当園で不知火(デコポン)を栽培している園地は全部で4か所あります。
今シーズンの収穫は着色状況や酸抜け状況を確認しながら園地を決めて収穫をしてきました。
で、今回の園地で一巡目の収穫作業は終えます。

柑橘の収穫で大切なのは分割採集です。
一般的に着色が良くなるのが早く酸抜けが良いとされる木の上部や中間部の表面部分を先ず最初に収穫します。
これを園地の状況をみて収穫していくので、手間がかかります。
しかし、この分割採取をやるかやらないかによる効果はハッキリと表れます!
少しでも実っている果実を収穫し木への負担を軽くすることで、残された実は木からの栄養や水分を多く摂ることができるので糖度アップや酸抜けにつながります。

しかし、作業効率が悪くなるのがデメリット…。
この時期は他の品種の収穫作業も重なるなど、効率よく作業していくことが大切です。
また、気象条件も大きく影響してきます。
とくに積雪や凍結の被害は深刻化することが多いので、雪の降る前には収穫作業を終られせたいのが本音!
より食味のよい美味しい柑橘を栽培するために分割して収穫するのか、それとも効率や自然被害を考慮して早めに収穫してしまうのか…。
判断に迷うところですが、当園では分割採集を実施しています!

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来シーズンから収穫を始めるライムの様子…。

ライムの木

ライムを植え付けて2年が経過しました。
来年の春で3年目を迎えます!
いよいよ、収穫を開始する年になってきました。

このライム、無農薬栽培を目指しているので病害虫の被害が出ていないか特に注意してきました。
これまで、チョウチョの幼虫の食害にあって葉が食べられてしまったり、エカキムシの被害にあったり…。
どうしても露地栽培なので、様々な被害にあうことが想定されるし、実際、これまでにもあってきました。
実際、今回もエカキムシの被害を確認してきたところです…。

この2年間の経験から色々な病害虫の被害にあうと考えられます。
といっても、無農薬栽培は放置栽培ではありません。
それなりに対策を講じることが大切で、まさに今、その方法を模索しているところです。
とりあえず、考えられることを着実にこなしていこうと思っています!

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今シーズンの清見タンゴールの落果現象について…。

害虫の被害

­今シーズンの清見タンゴールは昨シーズンとまではいかないですが、落果している果実が多くなっています。
この落果には様々な原因がありますが、大半は病害虫によるもの…。
良くいわれているのがカメムシによる被害で、この被害にあうと果皮が黄色に変色して落果してしまいます。
しかし、今シーズンはカメムシの発生はそれほど多くはないのですが…。
また、数年前から発生しているケムシ…。
今シーズンも多く発生している園もあるようです。
このケムシは果皮に穴を開け、そこから果肉の中に侵入して食害を起こしているのだと思います。
この被害にあった果実は腐敗し、やがては落果してしまいます。
さらには菊化現象といって果皮が波をうったようになるものや、ヤケ果といって、外皮に日焼けのような跡が出来るもので、これも被害が拡大してくると腐敗して落ちてしまいます。

このように落果する原因のうち、害虫によるものは個人的にはさほど気にしてないのですが、病害に関してはきちんとした対策を施さないと被害が拡大してくることもあるので注意しておくことが大切です。

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今シーズンは150kgまで減ってしまった伊予柑…。

伊予柑の収穫

­「えひめのいよかん、いい予感…。」でおなじみの伊予柑。
最近は甘い柑橘が人気で、この伊予柑もずいぶん生産量が少なくなって来ました。
それもそのはず、需要が少なくなると商品としての価値も下がります。
そこで、少しでも付加価値の高い品種を栽培したくなるのは仕方がないことなんですが、未だにこの伊予柑のファンがいることも事実…。
なので、当園では少なくなっても栽培は続けていこうと思っています。

そうはいっても、現実問題として栽培を多くしていくことは出来ないので、現状を維持しながらといった状況です。
しかし、木が古くなったり、周囲との兼ね合いで伐採しないといけなくなると切っていきます。
そのようなことから減少していっています。
今さら苗木を植え付けるわけにもいかないので、少しでも長く栽培できるよう頑張ってみます!

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今シーズンの今津ポンカンの収穫量は約800㎏!

今津ポンカン

サクッとした食感とサッパリとした甘さが特徴の今津ポンカン。
食べた時、口の中に香る爽やかさが人気で、今もファンの多い柑橘の一つです。
しかし、近年の消費者傾向は糖度が高く口の中に入れた時にとろけるくらいの皮の薄さがポイントになっています。
そのようなこともあり、当園でも年々生産量が減少して来ているのが現状です。

このような時代遅れ感のある今津ポンカンですが、実は健康効果がすごいんです!
外皮を剥いた時、実の周りについている白い渋皮に似たような物には便秘解消や腸内環境を整えてくれる食物繊維が豊富に含まれていたり、発がん抑制作用や美肌効果のあるポリフェノールが含まれています。
皮が薄く糖度の高い甘い柑橘もいいですが、昔ながらの今津ポンカンもいいですよね!

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