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今シーズンの摘果について…天草(あまくさ)編。

天草の着果状況2

先月の下旬頃から始めている摘果作業…。
昨シーズン、早めに摘果作業に入ったためか、果実が大きくなりすぎたのと着色不良を助長したようなかたちになってしまいました。(あくまでも個人的な見解ですが…。)
そのため、今シーズンは最初からきちんと摘果するのではなく、程々に落としながら天候や雨量などの状況を見極めつつの作業にかかっています。

そんな中、今回は天草(あまくさ)について考えてみました。
この天草は毎年、着花量も多く、その流れでか着果量も多くなります。
それほど隔年がないのが当園での特徴です。
また、天草の果実は大きくなれば良いというわけではなく、適度な大きさ(直径が8cm程度)が良いとされています。
しかし、昨年は摘果作業のペースが早すぎて果実が大きくなりすぎてしまいました。

柑橘の場合、大きければ良いというわけではなく、適度な大きさと着色が必要になります。
その柑橘のもつ特徴が十分に食味として現れるように栽培することが大切なんです!

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段々畑の石垣の除草作業も大切なんです!

石垣の除草作業

佐田岬半島の柑橘園といえば段々畑をイメージされる方も多いと思います。
その段々畑の最大の特徴といえば急斜面に設置された石垣と防風垣ですね!
それら石垣や防風垣の手入れも園内の環境を保つためにも日頃の手入れは欠かせません。
防風垣に関しては一年に一度、台風シーズンが終わった晩秋に手入れを行います。
しかし、石垣に関しては一年を通しての手入れが必要になります。

雨などの災害によって崩れた場合はもちろん、イノシシなどのよって崩されることも多く、その都度、なやむ(補修)することが大切です。
また、除草作業も重要になって来ます。
石垣も地面と同じように雑草が生えてくるので刈り取ることが必要なんですが、地面と違って作業がしにくいのか欠点なんです。同じ面積を刈り取った場合でも倍くらいの時間がかかってしまいます。

しかし、段々畑での栽培効果を十分にあげるためにも手入れを怠ることはできません…。
毎日の地道な作業が必要になってきます!

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この春に改植したはるみにエカキムシ対策でアクタラを使用!

アクタラの使用

この春に不知火からはるみに改植した園に行ってみました。
前回、この園に来たのは伐採した不知火の枝の焼却処分のためでした。
その時に新芽が虫に食べられている木が多かったので、その処置と夏肥の施用のためです。

その悪さをする虫はアゲハチョウの幼虫をはじめ、様々な虫達がやってきます。
それらの幼虫の駆除は手作業でなんとか処理していますが、手作業ではどうしようもない物もいます。
それはミカンハモグリガです!
これに食害されることによってカイヨウ病の発生につながることがあるので幼木のうちは特に注意が必要です。

当園では苗木を植え付けた時に使用するのがアクタラと呼ばれる粒状の薬剤です。
これを木の根元に少しだけふっておくと、ある程度は害虫対策に効果があります。

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ライムの苗木に今注目の耕力堆肥を使用して6ヶ月…。

耕力堆肥

昨年12月、あるご縁で耕力堆肥という堆肥を使わせて頂くことになりました。
これは愛媛県資源循環優良モデル(スゴeco)の認定を受けているもので、今、注目されている堆肥です。

当園では、この優良リサイクル製品の耕力堆肥をライムの苗木に試験的に施用してみました。
20本の苗木を植え付けた園内に、耕力堆肥を使用した苗木と不使用の苗木を交互にし、その後の経過を観察してみることにしました。

この耕力堆肥を使用する以外は全て同じ方法で栽培して来ました。
堆肥を施用して約6ヶ月…。
苗木をみるとその差が出はじめてきたように思います。

柑橘栽培の場合、野菜等と違って結果が直ぐに出ないことが多いので一概にはいきませんが、効果があることには間違いないようです。
今後も継続することによってその効果ははっきりしてくるように感じます。
さて、どのような結果になるのか…。
楽しみですね!

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夏肥の施用について…。

夏肥の施用

ここ佐田岬半島でも蒸し暑い日が続いています…。
このような日の作業は辛いのもがありますね。
ところが、柑橘達にとって、この時期はとても重要な期間になるんです。

梅雨時期には土壌に含まれる水分量も多くなるので土壌内で分解されるのが早くなります。
そのため、肥料を与えても吸収されるのが早くなる時期でもあります。
また、この時期になると春芽の成長がひと段落するので、地中では細根の成長がピークになるといわれています。
なので、施用した成分がより早く、しかも多く木の中に取り込まれる時期でもあるのです。

吸収量が多くなると、それだけ木に良い影響を与えるように思われますが、過剰になりすぎることも考えておく必要があります。
特に植物の成長に欠かせない窒素が多くなりすぎると、果実にとってあまり好ましくないこともあります。
なので、適量であることが必須の条件になります。

人にとっては蒸し暑く大変な時期ですが、木にとってはとても重要な季節です!
適切な夏肥の施用で柑橘達を元気にしたいですね…。

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