夏の施肥は着果量や木の樹勢を考慮して!

夏肥

梅雨の時期に大切な作業のひとつに夏肥の施肥があります。
肥料の三大要素として窒素・リン酸・カリウムがありますが、施肥する時期によってその割合が少しづつ変化しています。
そのうち窒素は果実の肥大と木の育成を助長するうえで大きな役割を果たしてくれます。また、リン酸は果実の成長には不可欠な栄養素で、カリウムは根や茎にとって大切な栄養素です。

この時期の施肥は果実の肥大促進と光合成のために大切な作業になります。
ただし、収穫時期の早い柑橘は着色の遅れや糖度の低下などの影響もあるので量と時期には注意が必要なようです。

 

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土への吸収力アップのために粉状の肥料をメインに!

粉状夏肥昨シーズン、収穫量が多く、木の樹勢の回復に遅れが出ている園が多いため、清見タンゴールとはるみ、そしてデコポンとも今回の施肥は粉状の有機肥料をメインにしてみました。

粉状のものは土壌に浸透するのが早いという思いから使用しているのですが、その後の木への吸収が早いというワケではないものと考えています。
特に今年の梅雨のように雨量が少ない場合は土壌への浸透が遅くなるので粉の方が良かったと思います。

ただし、価格が少し高くなるのでコスト面で負担は増えてきます。しかし、少しでも早く土壌に馴染ませることを考えると仕方がないですね…。

ちなみに、サンフルーツとポンカン類は木の樹勢を高める窒素が多く配分されているものを施肥するようにしています。

 

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コストパフォーマンスも重視した施肥計画も大切です!

粒状夏肥年々、肥料の価格がアップしています。
原料の高騰などが要因のようなんですが、栽培計画においても経費削減は大切なこと…。
様々な面でコストダウンを図る必要があります。特に肥料が占める割合は高く、年間3~5回の施肥を実施するにあたり、少しでもコストダウンをはかりたいところです。

粉状のものと粒状のもの、中晩柑類におけるこの時期の施肥では、収穫時期まで期間が長いので通常であればそれほど気にすることはありません。
とりあえず、今シーズンだけの処置だと考えておいても良いのかもしれません…。

一方、温州みかんの園地ではリン酸やカリウムの土壌の基準値を上回る過剰な状況にあるともいわれています。
コスト削減を図る上でも、土壌が持つ本来の力を回復させるためにも施肥計画を考慮する必要がありそうです!

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