着色不良、精品率

「内生り果」の着色が遅れるワケ…。

デコポンの収穫

柑橘は一般的に日当たりの良い部分に生っている実が美味しいといわれています。
たしかに、日当たりの良い場所は実の着きもよく、大きくなります。
なので、栄養が豊富にあるということなんだと思います。

植物の成長に欠かせないのが光合成です。
たくさんの光を浴びて葉緑素をたくさん作り、実も大きく成長していきます。
そのように育った実なんですが、秋になり朝晩の気温が下がってくると色着き始めます。

ところで、なぜ色付いてくるのか考えてみたことはありますか!?
植物の色を作っているのは色素なんですが、一般的に緑色はクロロフィル、赤や青、紫はアントシアニン、そして、黄色や橙色はカロテノイドやフラボノイドという物質で出来ているようです。
で、柑橘の着色についてなんですが、この色素が大きく関わってるようで、秋になって緑色の色素であるクロロフィルが分解されてくるとそれまで目立つことなのかったカロテロイドが表に出てくるので黄色や橙色に変色してくるということのようです。
これは紅葉と同じ原理なんでしょうね…。

なので、しっかりと光合成を行うことが出来る状態の実が秋になって色着いていくのは緑色の色素が分解され、隠れていた黄色や橙色の色素が目だって来るということなんだろうと思います。

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今シーズンの不知火の選別作業は手間が掛かります!

不知火の精品

今日は朝から雨模様の一日でした。
こんな日は倉庫内での作業がメインになります。

そういうことで、連休明けから始まる不知火の出荷の準備のため、選別作業をしました。
今回は精品と呼ばれる良質な実とそれ以外の物の選別、また、傷等による腐敗果の排除が目的です。

今シーズンは着色が不十分なものが多いので苦労してます…。
選果基準も引き下げているようですが、それでも数量がまとまらないかもしれないですね。
出荷サイドからすると何をしても手間のかかる今シーズンです!

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