「今シーズンは着花量が多かったので間伐のチャンス!」
営農指導課の作業指針でこのように書かれています。
確かに着花量が多いと着果量も多くなるので、間伐や縮伐を多くしても生産量の減少幅は抑えることが出来ます。
そこで、当園も清見タンゴール園で気になるところがあったので思い切って間伐を実施しています。
約半分の本数になる箇所も出てくるので生産量が減るのは仕方がないと思っています。
しかし、間伐をして日照を確保することで精品率のアップも期待できるし、作業効率も上がります。
さらに、園内の通気性をよくすることで各病害、とくに黒点病にはある程度の効果があるのではないかと…。
これから梅雨の時期に入ります。
早めに作業を終わらせ、来る高温・多湿の時期に備えたいと思っています!
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まだまだ働き盛りの木を切るのは勇気が必要です!
この園を清見タンゴールに改植したのが30年以上も前で、接木からスタートしたようです。
最初は甘夏とサンフルーツだったらしく、当時では最も早い時期に清見タンゴールに改植したとのこと…。
その後、接木のものを順次伐採し、苗木に変えていったようです。
やはり接木よりも苗木の方が良いので、積極的に園内の木を変えたようです。
今では接木のものはかなり少なくなっています。
柑橘の木は10~15年頃が一番働き盛りだといわれています。
今回間伐した木も樹勢がよく良い実を着けてくれるので、伐採するのはもったいない気がするのですが、園内全体のことを考えると仕方がありません。
毎回、柑橘の木を切るときは感謝の気持ちを込めています。何故かそんな気持ちになるんですよね(笑)
ちなみに、この間伐した木は我が家の薪風呂の焚付になります。
柑橘の木は固く、とても火力が強いんです。
それに、その消し炭はとても質が良く、夏場のバーベキューの際には大活躍してくれます!
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間伐することのメリット!
今の時期、柑橘園では剪定作業が行われています。
これは重なった枝や不要な枝を切って木の幹部まで日当たりを良くし、日照を確保することが目的です。
しかし、木そのものが大きくなると選定作業だけでは対処しにくくなります。
そこで木そのものを伐採することで園内の空間を作り日照を確保したり風通しをよくします。
これは園内の湿度を抑えることによって黒点病などの発生を抑制する効果があるといわれています。
また、日当たりが良くなると木の樹勢が良くなり枯れ古木なるのを防ぐ効果もあるようです。
とにかく柑橘栽培において黒点病は最も注意したい病害の一種です。
定期防除による対策だけではなく、園内の環境をよくすることで防止できるのであれば実施する価値はありますね!