2019年 1月 の投稿一覧

当園の貯蔵方法は3タイプ!

貯蔵パターン1

当園で栽培している柑橘は中晩柑がほとんどです。
この中晩柑というのは、一般的には少し早めに収穫して、一定期間予措した後に貯蔵庫で熟成させて、美味しくさせます。

その貯蔵方法も柑橘によって違うのですが、当園では大まかに3タイプあります。
1つ目は、粗選別後にそのままコンテナに入れておく方法で、太田ポンカンや今津ポンカンのポンカン類やサンフルーツがこの方法で貯蔵しておきます。
2つ目は、大まかに選別してから、コンテナに新聞紙を敷き詰め、約7分目程度になるように実を入れてから新聞紙で覆うようにして貯蔵します。これは、はるみや伊予柑等がこの方法を採用しています。
そして3つ目、やはり選別してからコンテナに大きなビニール袋を敷き、一番底に新聞紙を敷き詰めその上に実を入れていく方法で、新聞紙とビニール袋の二重包装するようにしています。この方法は天草や八朔、清見タンゴールがこの方法です。さらに不知火(デコポン)の場合は実の1段目と2段目、2段目と3段目にそれぞれプチプチのようなクッション材を敷いておきます。

このように初期段階の貯蔵は3パターンなんですが、さらに長期にわたって貯蔵する場合は一玉づつ小さな袋に個別包装して貯蔵します。
これは最終手段ということになりますが…。

同じ貯蔵庫の中でもパターンを変える理由。

貯蔵パターン2

当園の貯蔵庫は山小屋を除けは実質1か所です。
昨年末から収穫が始まったポンカンから天草、はるみ、伊予柑、そして、今が収穫真っ盛りの不知火(デコポン)と次から次へと貯蔵庫の中がいっぱいになってきます。
そんな中、順次出荷も始まるのですが、酸抜けの具合によって時期が決まって来るので収穫した順番で出荷できないこともあり徐々に倉庫内は柑橘達であふれてきます。

どの柑橘も収穫後、一定期間、予措して果実の水分をとばします。
その後、貯蔵するのですが、品種によって貯蔵パターンを変えています。
それは、着色の進み具合や果皮の弱さ、乾きやすさなどを考えてそれぞれ変えるようにしています。
収穫時、比較的着色の遅れているものは新聞紙を使って着色を早めたり、水分の減少が早い柑橘の場合はビニール袋を使います。
これらは柑橘の品種によって変えているのですが、ベースとなるのは3パターンで、その年の気象条件や果実の状況によって少しづつ変化させながら貯蔵しています。

時と場合によっては毛布やビニールシートを使っています。

貯蔵パターン3

ひとつの貯蔵庫で何種類もの柑橘を貯蔵する場合、最低条件の倉庫管理にしておくようにしています。
その他の対処方法としては、品種やその時の状況によって個別に対応しています。

例えば、今津ポンカンは収穫時の着色はそれほど進んでいる必要がなくて、収穫後に色付きが良くなってくるので、一定期間予措してから着色の具合によって選別し、着色不良のものは毛布などを使ってコンテナごと温めるようにしています。この様にして温めると着色が進んできます。
さらに、大きなビニールシートを使って水分量を減少させないようにしておくことも大切です。

このように、いったん貯蔵しても定期的にチェックするようにしなくてはいけません。
特にビニール袋に覆ったものは汗(水滴)が出ていないかチェックして、少し乾燥させたり、また、実が柔らかくなってきているものに関してはビニールシートで全体的に覆うなどして乾かないように注意してやることは大切です。
収穫後も手のかかる中晩柑ですが、美味しくさせるためには細やかな対応をしていくことが大切です。

「内生り果」の着色が遅れるワケ…。

デコポンの収穫

柑橘は一般的に日当たりの良い部分に生っている実が美味しいといわれています。
たしかに、日当たりの良い場所は実の着きもよく、大きくなります。
なので、栄養が豊富にあるということなんだと思います。

植物の成長に欠かせないのが光合成です。
たくさんの光を浴びて葉緑素をたくさん作り、実も大きく成長していきます。
そのように育った実なんですが、秋になり朝晩の気温が下がってくると色着き始めます。

ところで、なぜ色付いてくるのか考えてみたことはありますか!?
植物の色を作っているのは色素なんですが、一般的に緑色はクロロフィル、赤や青、紫はアントシアニン、そして、黄色や橙色はカロテノイドやフラボノイドという物質で出来ているようです。
で、柑橘の着色についてなんですが、この色素が大きく関わってるようで、秋になって緑色の色素であるクロロフィルが分解されてくるとそれまで目立つことなのかったカロテロイドが表に出てくるので黄色や橙色に変色してくるということのようです。
これは紅葉と同じ原理なんでしょうね…。

なので、しっかりと光合成を行うことが出来る状態の実が秋になって色着いていくのは緑色の色素が分解され、隠れていた黄色や橙色の色素が目だって来るということなんだろうと思います。

柑橘の着色は日当たりのいい部分から…。

内生りの実

柑橘の場合、木全体でみた場合に上の方や表面の方が早く色付いてきます。
これは日当たりが良いことが大きく影響しているのですが、日当たりのが良いということは光合成が盛んに行われ生育が良くなってくることと、朝晩の気温差が大きくなってくると緑色の色素が分解され始め、やがて緑色の影響で目立たなかった黄色や橙色の色素が目立ってくるためだといわれています。

このように実が太陽の光を十分に浴びて成長することでしっかりと成長することができます。
そして日中、十分に太陽の光を浴び暖かくなり、日が沈むと気温が下がって来ます。この時の温度差が大きくなると色付き始めるのだと思われます。
また、そのころになると酸抜けもすすみ、甘さが増して来るものと思われます。

木の内側や下の方は着色も進まない!

着色不良

それでは木の下の方や内側の実はどうなんでしょう!?
当然ですが、日当たりもよくないので光合成も多少少なくなってしまいます。
そうなると成長も遅くなり、実の進み具合も遅れてくるでしょう。
また、太陽の日差しもそれほど当たるわけではないので、気温も上がらず夜との気温差も多少は少なくなると考えて良いと思います。

このように、全体的な日照時間も少なくなり、日中の気温の上昇もさほどではなかった場合、実の大きさや着色の進み具合も鈍くなってしまいます。
なので、木の内側や木の下の方に生っている実は小ぶりで着色も遅れて来るものと思われます。

このように日当たりの良くない場所の実や木の下の方の実の場合、基本的には摘果作業の時に摘み落としてしまう方が良しとされています。
しかし、選定作業によって木の内側まで日差しを届くようにしたり、木の下の方にもそれなりに日差しがあるようにしておけば全てを摘果の対象とすることもなくなります。
そして、収穫の際に分割採集をちゃんと実行すれば収穫量をアップすることにもつながります。

清見タンゴール園全ての袋掛けが終了しました。

サンテ掛け作業終了

­昨年11月頃から始まった袋掛け作業、今日の清見園のサンテ掛けが終わり、全てが終了しました。
よく「いったい何個の実に掛けるんですか!?」って聞かれますが、何万個になるのか数えたこともないので、「想像したこともないです(笑)」って答えてます。
掛けはじめの頃は果てしなく続く作業のように感じますが、毎日コツコツとこなしていくうちに終わりは来るものです!
なんだか人生に例えることも出来そうな感じですね…。

­今シーズンは終盤になってサンテの数が足らなくなり、補充しなくてはいけなくなり、5400枚を購入。
ですが、それでも足りるワケもなく、結局は不知火(デコポン)の収穫をして、それに掛けてあった袋を清見タンゴールに使うという、なんとも手間のかかることになってしまいました。
一応、清見タンゴールの袋掛け作業の期限は1月末なので、期間的には余裕があったのですが、他の作業の都合もあり、急いでいたのが現状です。

これで、袋掛け作業が終了したということで、不知火の収穫作業に本腰を入れることが出来ます。
今一度、気合を入れて作業にかかります!

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今シーズンからアゴラマルシェで販売を開始!

アゴラマルシェ

­これまで当園の柑橘は三崎共選への出荷がメインで、その共選の規格外のものに関しては個人販売をしていました。
その販売手段としてネット販売と店頭販売です。
その中でも店頭販売では新居浜市内に店舗を構える今井自転車商会の一角で販売をしています。
そして、今シーズンから八幡浜市のみなっと内にあるアゴラマルシェで販売を開始することになりました。

このアゴラマルシェは道の駅・八幡浜みなっと内にあり、産直・物品販売エリアはもちろん、フードコートも併設しています。
詳しい店舗情報はアゴラマルシェのサイトにてご確認いただくとして…。
この中の産直コーナーでは八幡浜周辺で栽培された柑橘や野菜が数多く販売されています。

今の時期になると柑橘の生産が盛んな愛媛ならではの光景ですが、たくさんの種類の柑橘が店頭に並び始めます。
特に南予地域の柑橘は美味しいということで市場での人気も高く、連日多くのお客様で賑わっているようです。
このような中で当園の柑橘達がどれくらい受け入れられるのか楽しみですね!
今日は小玉ポンカンと天草を並べてきました。
さて、どれくらいお客様に召し上がっていただけるんでしょうね…。

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清見タンゴールの木が枯れるのは腐朽菌の侵入かも!?

枯れた枝

海抜が低くて日照時間も長く、清見タンゴールの栽培に適していると思う園地のひとつで、清見タンゴールの木が少しづつ枯れてきています。
といっても、ある1本の木だけなんですが…。

これの原因としてはゴマダラカミキリの食害、もしくは材質腐朽菌が侵入したものと思われます。
根元付近を確認したんですが、ゴマダラカミキリの食害による穴は見当たらなかったので、剪定などによって出来た切り口から侵入した材質腐朽菌の仕業だと思います。

前回は枯れた枝の部分だけを切って処理したのですが、その時よりも根元部分が枯れてきているので主枝の根元までさかのぼって切ってみました。
そして、切り口には処理剤を塗っておくと良いらしいのですが、このあたりの農家さんはあまりしないようです。
もしかして、この処理をしなかったために腐朽菌が侵入したのかも…。

また、木の樹勢が悪くなると菌への抵抗力がなくなり、感染しやすくなるので元気な木にしておくことが大切なようですね。

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