「内生り果」の着色が遅れるワケ…。

デコポンの収穫

柑橘は一般的に日当たりの良い部分に生っている実が美味しいといわれています。
たしかに、日当たりの良い場所は実の着きもよく、大きくなります。
なので、栄養が豊富にあるということなんだと思います。

植物の成長に欠かせないのが光合成です。
たくさんの光を浴びて葉緑素をたくさん作り、実も大きく成長していきます。
そのように育った実なんですが、秋になり朝晩の気温が下がってくると色着き始めます。

ところで、なぜ色付いてくるのか考えてみたことはありますか!?
植物の色を作っているのは色素なんですが、一般的に緑色はクロロフィル、赤や青、紫はアントシアニン、そして、黄色や橙色はカロテノイドやフラボノイドという物質で出来ているようです。
で、柑橘の着色についてなんですが、この色素が大きく関わってるようで、秋になって緑色の色素であるクロロフィルが分解されてくるとそれまで目立つことなのかったカロテロイドが表に出てくるので黄色や橙色に変色してくるということのようです。
これは紅葉と同じ原理なんでしょうね…。

なので、しっかりと光合成を行うことが出来る状態の実が秋になって色着いていくのは緑色の色素が分解され、隠れていた黄色や橙色の色素が目だって来るということなんだろうと思います。

柑橘の着色は日当たりのいい部分から…。

内生りの実

柑橘の場合、木全体でみた場合に上の方や表面の方が早く色付いてきます。
これは日当たりが良いことが大きく影響しているのですが、日当たりのが良いということは光合成が盛んに行われ生育が良くなってくることと、朝晩の気温差が大きくなってくると緑色の色素が分解され始め、やがて緑色の影響で目立たなかった黄色や橙色の色素が目立ってくるためだといわれています。

このように実が太陽の光を十分に浴びて成長することでしっかりと成長することができます。
そして日中、十分に太陽の光を浴び暖かくなり、日が沈むと気温が下がって来ます。この時の温度差が大きくなると色付き始めるのだと思われます。
また、そのころになると酸抜けもすすみ、甘さが増して来るものと思われます。

木の内側や下の方は着色も進まない!

着色不良

それでは木の下の方や内側の実はどうなんでしょう!?
当然ですが、日当たりもよくないので光合成も多少少なくなってしまいます。
そうなると成長も遅くなり、実の進み具合も遅れてくるでしょう。
また、太陽の日差しもそれほど当たるわけではないので、気温も上がらず夜との気温差も多少は少なくなると考えて良いと思います。

このように、全体的な日照時間も少なくなり、日中の気温の上昇もさほどではなかった場合、実の大きさや着色の進み具合も鈍くなってしまいます。
なので、木の内側や木の下の方に生っている実は小ぶりで着色も遅れて来るものと思われます。

このように日当たりの良くない場所の実や木の下の方の実の場合、基本的には摘果作業の時に摘み落としてしまう方が良しとされています。
しかし、選定作業によって木の内側まで日差しを届くようにしたり、木の下の方にもそれなりに日差しがあるようにしておけば全てを摘果の対象とすることもなくなります。
そして、収穫の際に分割採集をちゃんと実行すれば収穫量をアップすることにもつながります。

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