スポンサーリンク

作業日誌(天草の収穫開始)

2,025年12月2日

晴れ 18.5℃

園地:ニナバ(天草園)

収穫量:24コンテナ

作業内容

今シーズンも恒例の天草の収穫からスタート!

着色は十分に進み、酸もほどよく抜けてきた。まさに収穫適期という印象。

今年は “表年” ということもあって着果量が多く、その分サイズは小玉傾向。

ただし、当園の考え方からすると 「小玉=不利」ではなく、むしろ自然のバランスが生み出した姿として好ましい側面もある。

味はしっかりと濃く、天草らしい爽やかな甘さと酸味の調和がとれている。

初見・メモ

・小玉傾向は想定通り。

・食味は良好、ジューシーさも十分。

・今後の収穫ペースを見つつ、貯蔵分とのバランスを考える。

作業日誌(デコポン園で陰切り)

2025年11月26日

晴れ時々曇り一時雨 21.7℃

園地:オチミズ(デコポン園)

作業内容:陰切り(雑木の手入れ)

今回はデコポン園の外周に広がる雑木の陰切り作業を実施した。

当園の周囲は耕作地よりも雑木林が多く、農薬や肥料の飛散を受けにくいという利点がある一方で、日照や風通しを阻害しやすいという課題もある。

特に近年は雑木の手入れをする農家が減りつつあり、園地管理としてこの部分に向き合う必要性を改めて感じた。

雑木も防風垣と同じく、“木を守るために木を整える” という考え方が重要。柑橘は周囲の環境要因に敏感だからこそ、木が本来の力を発揮できる環境を整えることが大切だと実感している。

そして今シーズンからは、この雑木の処理材もバイオ炭化して園地に戻していく方針へ。

森の保全 → 炭化 → 土へ還元 → 柑橘の生命力アップ

という循環を作るための、新たな一歩となった。

「周囲の環境も含めて園地を育てる」

そんな思いで、これからも一つひとつ積み重ねていきたい。

初見・メモ

雑木の陰が強く、日照不足が気になる場所が複数 手入れ後、園地への風抜けが改善 丸太は炭化可能なサイズにカット済み 雑木の炭化は今後の大きな循環の柱になりそう

作業日誌(みかんとはるみの収穫と防風垣の手入れ)

2,025年11月20日

晴れ 12.2℃

園地:午前中→ジルクミ(みかん園)

       トミノカ(はるみ園)

午後→ウマキ(清見タンゴール園)

作業内容

午前中はジルクミのみかん園で収穫作業。

このみかんは自家消費用に5本だけ植えたのが始まりやけど、お裾分けした取引先の方に大変気に入っていただき、翌年から全量買取に。

外観を気にされず、当園の取り組みと食味を評価していただいていることに感謝しかない。

その後はトミノカへ移動し、道の駅販売用のはるみの摘果玉を収穫。今年もシロップやトッピング用として使われるため、一つひとつ丁寧に選別しながら収穫した。

午後からはウマキで防風垣の手入れ。

防風垣の高さに加えて石垣の段差もあるため、常に高所作業になるが、冬場に向けて太陽の光をしっかり取り込めるようにする大切な作業。

安全第一で進めた。

初見・メモ

・ジルクミのみかんは、当園の思想を理解してくれている取引先により今年も全量販売が決定。

・摘果玉の需要は年々増えており、新しい価値が生まれていると実感。

・ウマキの防風垣は冬に向けて極めて重要な管理作業。高所作業用の装備点検を継続して行う。

作業日誌(天草園で下草の処理と清見タンゴール園で防風垣の手入れ)

2,025年11月17日

晴れ 18.2℃

園地:午前→ニナバ(天草園)/ 午後→ウマキ(清見タンゴール)

作業内容

午前中は海抜の低い天草園へ。

先日のイノシシ侵入の対策が機能しているか確認したところ、応急処置はしっかり効いている様子。

その後は下草の処理を実施。

ここニナバは共同防除施設として最低限の農薬散布は避けられない園地。それでも 無肥料・無除草剤 を貫いてきた5年間の積み重ねが、少しずつ“土の変化”として姿を見せ始めている。

農薬が地表に直接落ちないよう、下草をあえて長めに残してクッションにしていたことが功を奏したのか、

「地力が戻りつつある」

そんな印象を強く受けた。

草は敵ではなく、むしろ守り手であり、土を育てる相棒でもある。

ここに炭を少しずつ還元していくことで、微生物の居場所はさらに増え、次の循環が動き出すはずだ。

午後からはウマキへ移動し、防風垣の手入れ。

この時期は日の入りが早く、作業可能時間が短くなる。しかし、冬の光をしっかり果実に届けるための重要な工程。

生産量より“品質と土の未来”を優先する当園にとって欠かせない作業だ。

作業日誌(はるみの摘果玉の収穫)

2,025年11月16日

晴れ 12.6℃

園地:トミノカ

作業内容

はるみ園で摘果玉の収穫。

今シーズンも京大・11月祭の農薬ゼミの皆さんが、当園のジュースとシロップを販売してくれるとの連絡があった。ジュースはストレートで、シロップは紅茶に入れて提供するらしい。その際、トッピングとして今回収穫した摘果玉を添えるとのこと。

昨年は大好評で、「ぜひ今年も販売したい」という強い要望があった。

摘果玉の価値に気づき、その可能性に光を当ててくれる大学生たちの感性にはいつも驚かされる。当園が大切にする“資源を無駄にしない”という思想や、リジェネラティブな視点を理解してくれているからこそ、このような発想につながるのだと思う。

摘果玉を「廃棄物」にしない。

小さな実の中にも、未来の可能性が宿っている。

今後も、彼らの柔軟な視点から新しい価値が生まれることを期待したい。

初見・メモ

はるみは順調に着色中。

今年の摘果玉は品質も良く、トッピングにも映えそう。

大学生との連携は当園にとって新しい視点を得られる貴重な機会。

スポンサーリンク