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不知火の摘果対象は奇形・穴あき・小玉を中心に!

不知火奇形果

今シーズンの不知火の着果状況は園地による差はあるものの多めのようです。
特に樹齢が高くなっている園地はその傾向が強く、反対に若い木が多い園地は若干ですが少なめとなっています。

不知火の摘果は一発摘果といって、最初の摘果作業において仕上げに近いくらいの量まで落としていくことが望ましいといわれています。
それは果実の肥大化を促進させることが目的で、不知火は大きいほど価値が高いといわれているのが要因だと思います。

しかし、当園でこのような一発摘果は行いません。
それにはそれなりの理由があるのですが、一番の理由はこれから秋口にかけての台風の影響を考慮しているということです。
それは風による擦り傷による被害があった場合、精品率が落ちてしまうことへの対応なのですが、これには各農家さん、様々な考え方を持っておられると思います。剪定作業をしっかり行っていれば風が吹いても果実に影響は出ないという考え方もあります。
そのようなことでここではどの方法が良いのかについては触れないでおきます。

当園での最初の摘果は奇形果や尻に穴の開いた実、そして、明らかに小さい小玉を中心に摘果して、残しておく実は結果枝になっているものを残しておくようにしています。

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実の生っていない時でもイノシシ対策は重要なんです!

電気柵本器

ここ数年、イノシシによる被害が急増しています。
この佐田岬半島でも柑橘園に出没しては果実を食べるといった食害が急増しています。
各農家さんはそれなりの対策はしているのですが、完全に防ぐことが出来ていない園地もあるようですね。

イノシシは冬場は柑橘の実を食べていますが、夏場は園地内の土壌内にいるミミズなどの生き物を食べているようです。
当園でも土壌内の餌をあさりに段々畑の石垣を崩しています。
様々な対策をしている園地での侵入は防げているのですが、何も設置していない園地では段々畑としての機能が果たせなくなってしまうのではないかと思うほど悲惨な状況になりつつあります。

対策を施している園地でも侵入を止めることが出来ずにいるケースもよくあるようです。
イノシシは侵入出来ると学習するとかなりの確率でやってきます。
例えば鉄筋柵の場合だとしっかり固定出来ていないと簡単に押し上げてたり、曲げるなどして突破していきます。
何分、イノシシの鼻の力は80㎏程度なら平気で持ち上げるとか…。
なので、どんな対策をとるにしても一番最初に突破出来ないと思わせることが重要なんですね!

鉄筋柵等の場合は侵入出来ない場所だと思わせること、そして電気柵だと触れると感電して恐怖を与え、その柵線を危険なものだと認識させることが先決です。
そう思わせることで頭の良いイノシシは警戒して侵入してこなくなるというkとです!

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不知火は一発摘果が基本だといわれてますが…。

穴あり果

今の時期、柑橘農家は摘果作業の真っ最中だと思います…。
当園でも天草の初期摘果が終わり不知火(デコポン)へとシフトしてきました。
この不知火の摘果は一度に仕上げてしまう一発摘果が基本だといわれているのですが、当園では一発摘果は実施していません。
たしかに不知火に関しては大玉の価値が高いので、大きくした方が良いからだろうと思います。

ですが、食味はどうなんでしょうか!?
たしかに3Lサイズくらいの不知火でも美味しくいただけますが、大きければ大きいほど食味に優れているとは思えません。
そのような理由で当園では初期摘果の割合を多くして、2回目、3回目と進むにつれて仕上げていくようにしています。
ただし、仕上げ摘果の時期が遅くなると玉太りが悪くなるので、各園地の状況をみながら作業を進めています。

当園での摘果の時期を決めるポイントは、どれくらいの着果量になっているのか、また、園地の平均気温は高いのか低いのか…。
ようするに、いつくらいまで成長を続けてくれるのかということを考えて作業しています。

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アオバハゴロモは幼虫のフンに要注意!

アオバハゴロモの幼虫

柑橘の木の茎や葉に白く綿のようになっている部分を見たことはありませんか!?
それがアオバハゴロモの幼虫で、成虫は緑色をしています。これは吸汁性害虫で新梢や果梗枝に寄生して吸汁します。
しかし、この幼虫が大量発生するとフンによる被害を引き起こします。

その症状はカイガラムシのそれと似ていて、スス病の原因になるともいわれています。
この被害にあうと外観を損ねるだけではなく症状がひどい場合、樹勢が衰えたり実が落ちる等の被害があります。
柑橘園においての被害はそれほどひどくはなく、定期的に防除することで大体は防ぐことができます。

このアオバハゴロモの幼虫の排せつ物による影響で他の病害を発生させることが多く、特にスス病の場合は果実の外観を悪くさせてしまい商品価値を落としてしまうので防除をしっかりとして発生させないことが大切です。

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安定的な品質と着果量の確保のために必要なこと…。

直花果

柑橘の実の着け方は様々…。
どれも綺麗な結果枝に実を着けてくれればいいのですが、実際はそういうわけにはいきません。
一本の結果枝に無数の実を着けるものや、極端に小さな実、さらには亜主枝などに直接実を着けるものもあります。

このように、実の着け方のおかしいものは食味にも影響があるようで、酸抜けが悪く糖度が低かったり、大きく生らなかったりします。
このような実の着け方をするにはそれなりの理由があると思うのですが…。
たぶん、このような実の着け方をする木には結果枝が少ないのも理由の一つで、結果枝がないことによって様々な部分から花芽が出てしまい、着果することもあるのではないかと思われます。

このような着果状況にならないようにするには剪定を的確に行うことと、木の樹勢を高めることが大切だと考えています。

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