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作業日誌(バイオ炭作りと出前授業)

2,025年11月13日

雨のち曇り 13.5℃

園地:午前→ねのfarm/午後→三崎高校出前授業

作業内容

午前中は雨のなか、ねのfarmで無煙炭火器を使った製炭作業を実施。

杉葉や広葉樹の小枝を炭化させる試みを行ったが、燃焼・炭化・冷却を一気に進める無煙炭火器の特性上、やはり難しさを実感した。それでも杉葉も一部はしっかり炭化しており、今後に繋がる手応えを得ることができた。

午後からは三崎高校で出前授業を実施。

はるみ・栗・ヤマモモで作ったチャコールペンシルを実際に手に取りながら、バイオ炭の可能性や商品としての展開について高校生たちと意見交換を行った。現場の視点とは違う柔軟な感性に、こちらも学びの多い時間となった!

所見・メモ

・杉葉の炭化は難しいが、成功した一部の炭は質が良い。

・チャコールペンシルは若い世代の反応が良く、商品化を考える上で大きなヒントに。

・今後、ねのfarmでの小規模炭化と教育プログラムの連携をさらに深めたい。

作業日誌(鉄筋柵の補強と防風垣の手入れ)

2025年11月11日

曇り時々晴れ 12.2℃

園地:午前ニナバ(天草)/午後ウマキ(清見タンゴール)

【作業内容】

午前中はニナバ園で下草の処理をする予定だったが、イノシシが鉄筋柵を突破して園地に侵入した痕跡を確認。

原因は、以前の土砂崩れで生じた隙間から侵入したようで、これも周辺の森の荒廃による影響が大きいと感じた。

今日は急遽、鉄筋柵の補修・補強を実施。

午後からはウマキの清見タンゴール園に移動し、防風垣の手入れを行った。

これからの季節は日射をしっかり取り込むことが果実の旨みを引き出すために重要で、今のうちに整えておくことが大切!

【初見・メモ】

イノシシ被害は「柵の破損」だけでなく、森の管理不足が根因。今後は森の保全作業も計画的に進める必要を感じた。

清見園の防風垣は、陽射し確保のためにも冬前の手入れが重要。果実の品質に直結する大切な作業。

作業日誌(はるみの摘果作業と防風垣の手入れ)

2,025年11月10日 晴れ 13.3℃

園地:午前→トミノカ(はるみ)/ 午後→ウマキ(清見タンゴール)

作業内容

午前中はトミノカのオーナーさんのはるみの木を確認し、その後摘果作業。小玉や病害等の外観不良といった見落とし果がまだ多く、丁寧に仕上げていく必要がある。

午後からはウマキ清見タンゴール園で防風垣の手入れ。作業中に株元でゴマダラカミキリの食害跡を確認。本日の作業した範囲で数ヶ所あった。

初見・メモ

はるみはまだ果数調整が必要。成熟に向けて後半の摘果をしっかり行いたい。

清見タンゴールの株元に木屑が見られ、内部に食い込んでいる可能性がある。

近日中に対策(穿孔確認・殺虫の対応)を実施する予定。ゴマダラカミキリ対策を優先度高めで対応したい。

作業日誌(はるみ摘果玉・製炭用収穫)

2025年11月5日 曇り 14.1℃

園地:トミノカ(はるみ)

作業内容

今日は製炭用のはるみ摘果玉の収穫を実施。

もちろん、道の駅きらら館で販売するための見た目の良い果実もその中から選別したが、それ以外の果実は乾燥後に製炭する予定。

これまで摘果玉といえば、害虫被害や果皮障害などで販売できなかったものは廃棄するしかなかったが、製炭化を進めることで新たな価値を生み出せる可能性が見えてきた。

前回の試作結果でも、柑橘果実のバイオ炭は炭化状態が良好で美しい仕上がりとなり、今後は商品化の方向で検討を進めていく。

特に柑橘を原料にしたバイオ炭は、まだほとんど例がないため、「ユウギボウシ愛媛」らしいリジェネラティブな発想の新商品として高い付加価値を持たせることができそうだ。

所見・メモ

・今回使用するカットしたはるみの摘果玉は乾燥も進んでおり、炭化の進行がスムーズにいく見込み。

・果皮障害果や形の悪い果実も、炭化によって一つの資源として蘇る。

・このプロセスは、今後の「循環型農業」の中で重要な要素になりそう。

・乾燥段階では除湿管理を徹底し、炭化時のひび割れ抑制と形状保持を意識した。

作業日誌(ねのfarm・サンフルーツ製炭と杉準備)

2025年11月4日 晴れ 15.8℃

園地:ねのfarm

作業内容

本日は窯出し作業。

今回使用した原木は、ねのfarm内で耕作放棄されていたサンフルーツの木と、他園地で伐採された同種の木を合わせたもの。

長期間乾燥させていた影響で、一部崩れている炭も見られたが、炭化状態は良好で全体として品質は安定している。

また、柑橘(はるみ)の摘果玉を半分にカットして製炭したバイオ炭もきれいに仕上がっており、果実の構造を活かした形状が印象的な出来栄えだった。

今回の歩留まりは19.8%。

前回に続き安定した結果で、炭化工程がほぼ確立してきたといえる。

窯出し後は、次の製炭に向けて杉材の準備作業を開始。 

柑橘とは異なり、杉は密度が粗く柔らかめの材質のため、どのような仕上がりの炭になるか期待が高まる。

所見・メモ

・今回の炭は軽量で通気性が高い。土壌改良材としてのポテンシャルが高い。

・果実由来の炭は形状の面白さから、アート素材・装飾用としての展開も見込める。

・今後は、柑橘系・広葉樹・針葉樹の炭質比較データを蓄積し、用途別に最適化していく予定。

・製炭後の灰分も分析し、ねのfarm循環プロジェクト内での完全利用を目指す。

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