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牛糞たい肥に含まれる三大栄養素と炭素と水に注目!

牛糞入荷

植物が成長していく上で必要な元素、つまり必要元素17種類のうち、炭素・酸素・水素は空気中や水から摂取し、残りの14種類は土壌から摂取するといわれています。

この中で炭素は有機物には欠かせない構成元素で、細胞や組織の機能に欠かせないもので、大気中の二酸化炭素を吸収し、炭化水素に変換された後、様々な有機物の材料となっています。また、植物はおおよそ水から水素を得ていて植物の有機物を構成しています。さらに、酸素は光合成による副産物として植物体外に放出されますが、糖を分解するために必要とされています。
そして土壌から摂取されるもののうち、窒素・リン酸・カリウムは土壌内のものだけでは不足するので肥料として与えることが大切になります。

では、なぜ牛糞たい肥がよいのでしょうか…!?
それは植物の成長に直接作用することがメインではなく、どちらかというと土壌改良剤的な役割が多くなります。
園地では長年の施肥によって土壌内の成分に偏りが生じていて、それが木や果実の成長にとって様々な弊害をもたらしています。
そこで、有機物を多く含んでいるたい肥を施用することで土壌を正常化させることを目的として使用されています。

 

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清見タンゴールの1年生苗木に異変!?

清見タンゴールの苗木

例年だと梅雨入りしていてもおかしくない時期なのですが、未だに梅雨入り宣言がない今日この頃です。
そんな中、除草作業に明け暮れる毎日です。
今日も清見園で除草作業をしていたのですが、今年の春に植え付けした清見タンゴールの葉に異変が起きているのを発見しました!
わずかですが、食害もあり、葉を巻く被害も出ています。
一見すると、ミカンハモグリガのようにも思えたのですが、葉の症状がそれの被害とは異なるようです…。

食害の状況をみるとミカンナガタマムシのようにも思え、また、葉の巻かれている状況をみるとミカンヒラタマルハキバガのようにもおもえるのですが、これといって特定できるような症状でもなさそうです。
一体、何の被害なのか気になるところなんですが…。

そこで、まだそれほど大きな被害になっているわけではないので、しばらく様子をみることにしました。
この先、同じような被害が広がってくると対処の必要がありますが、今のところはそれほどでもないのが現状です。

 

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約4ヶ月間にわたる黒点病の防除。

黒点病

柑橘の病害虫で最も危惧されているのが黒点病です。
果実や枝葉に黒い斑点が着くもので、一度発症するとなかなか改善することができません。
通常は小さな斑点がポツポツ出来るのですが、量が多くなると雨垂れが流れた跡の涙斑状になったり、果実全体的に感染した場合は泥塊状になります。
このような症状になった果実は品質が著しく低下して商品価値が下がるので十分に注意する必要があります。

雨が多く最低気温が高くなるこの時期から感染が多くなることから防除を始めるのですが、その期間は気温が下がり空気が乾燥してくる秋口までといった長期にわたります。
例年、5月下旬から9月上旬ころに防除を行うのですが、近年では10月になっても気温が下がらないことが多く、その対策も考えなくてはいけないのが現状です。
現在のところ、JAの営農指導課によって防除回数等も制限されていて、その時の気象条件によって期間を延長することは出来ないのが現状です。

このようなことから、薬剤を散布する防除方法だけではなく、木の管理をはじめ、園地全体の管理を徹底し、黒点病が発症しにくい環境を作っていくことが大切です!

 

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一年生苗木の葉に異常が見つかる!

葉が巻く症状1

この春に一年生の清見タンゴールの苗木を植え付けしたんですが、最近、その新芽の一部に異常が出ているのを発見しました。

その症状は葉が内向きに巻いてしまうというもの…。
一般的にはアブラムシやハマキムシによる被害によるところが多いのですが、確認したところ、そのような害虫は発見できなかったんです。
もしかすると窒素過剰による栄養バランスが崩れているのかとも思いましたが、それだと他の木でも影響が出るはずなので可能性としては低いような気もします。
また、それらの葉をみると一部分に小さくかじられた跡もあるのでそれも原因のひとつなのかもしれません。

苗木を植え付けた場合、新芽は柔らかく、病害虫の被害にあいやすいので注意しているのですが、このような症状はあまり見かけないですね。
いずれにせよ、今は原因の特定が出来ないので対処の方法もありません。
しばらくは被害の進み具合を確認しつつ、対応していきたいと思っています

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剪定枝の焼却処分、2巡目…。

剪定枝の焼却処分

4月頃から始めた剪定作業。
一度に終わらせればいいのですが、あれやこれやとしているうちに6月上旬までかかってしまいました。
毎年、一度に終わらせようと思っているのですが、日程的に難しいのが現状なんですが、剪定することに関しては5月いっぱいに終わらせておけば問題ないと考えています。

当園の剪定作業の流れとしては、作業開始は大きな剪定で、間伐や縮伐等がメインになります。
そして、花の時期が終わる頃からはハサミを使った細かな剪定作業にシフトしていくのが毎年のパターンです。
この間、花から実になり、生理落果の時期へと移ってくるのですが、着果量によっては剪定を控えるケースもあるので、単純に作業をすればよいというわけではありません。

そして、この剪定した枝は枯れてくると黒点病の発生源になってしまいます。
その為、枯枝を園地に放置しておくわけにはいかないので焼却処分することになります。
このようなことから、剪定作業の期間が長くなればなるほど焼却処分の回数が増えてくるというわけです。
回数が増えることはデメリットばかりではなく、一度に焼却するよりは少しづつの方が焼却しやすいこともあるので、これでも良いとは思っています。

 

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