段々畑の石垣の厄介な2種類の雑草!

石垣のカズラ

雑草の処理を初めて3か月になります。
除草剤を一切使用していないので、全て機械による刈り取りです。
この辺りの園地は段々畑で、それは石垣によって造られているのですが、当然ながらその石垣に雑草が生えてきます。
段々畑の石垣はとても日当たりが良くて、雑草の成長にとっても条件の良い場所なんでしょう!

その石垣の雑草で厄介なのがツル科の種類の雑草です。
機械で葉の部分を刈り取っても根は石垣の奥深くにあるので、また芽だって来ます。
このての雑草は除草剤を使うとすぐに枯れるらしいのですが、それを行わないので、ひたすら刈り取ることしかできません。

しかし、年に何度も刈り取っているうちにやがて芽だって来ることが出来なくなるタイプの雑草もあるので、地道に作業するしか対応できないように思います。
当園の石垣に生えているのはヘクソカズラとキヅタの2種類が多く生えていて、キヅタの方は徐々に生えてこなくなってきたので一定の効果は上がってきたように感じます!

 

ヘクソカズラの生命力には脱帽です!

ヘクソカズラ

ヘクソカズラ…。
なんとも妙な名前ですが、この名前は葉や茎に匂い(悪臭)があることからそのように呼ばれているようですが、個人的には草の香が好きなので、それほどの悪臭とは感じませんが(笑)

このヘクソカズラ、本当にいろんなところでみかける多年草の雑草です。
それほど周囲への適応能力があり、生命力に満ち溢れているという証なんでしょうが、柑橘園においてはあくまでも雑草なので、駆除しなくてはいけません。
特に石垣に生息することが多く、刈り取り作業をしても根は石垣の中にあるので絶滅させることは出来ません。
石垣の表面に出てきている部分だけを刈り取ることだけなんですが、これがまた大変で、出ている全てを刈り取るということも石垣の構造上出来なくて、多少は残してしまうことが大半です。
それをもとにまた成長を始めるので、除草作業で根絶させることは不可能といえるでしょう。

しかし、石垣に生えている分には直接柑橘の木に影響を与えるわけではないのでそれほど神経質になることではないんですが、石垣のメリットでもある光の反射を妨げることになるのである程度の処理はすることが大切です。
これも美味しい柑橘を栽培する上で、大切な作業だと思っています。

大きく成長させてしまうと厄介なキヅタ…。

ヘクソカズラ

園地における雑草の中で大きく成長させてしまうと厄介なのがキヅタです。
石垣に生えてくるのはもちろん、防風垣の幹にも巻き付き成長していきます。

このキヅタ、大きく成長させなければそれほど問題視することもないのですが、一旦大きく成長させてしまうと細根を伸ばして密着していくため、駆除するのが大変な状況になります。
石垣はまだ良いのですが、防風垣の幹に絡みつき大きく成長してしまうと、細根が幹に密着して剥がすことすらままならない状況になってしまいます。
それを無理に剥がしてしまうと防風垣の幹の表皮も剥がれてしまい、その結果、防風垣を枯らしてしまうこともしばしば…。
このようなことにならないよう茎が小さいうちに処理することが大切です。

このように厄介なキヅタですが、石垣に生えているものはそれほど厄介ではありません。
完全に駆除するには年月がかかりますが、除草作業の際に葉を落としていればやがて枯れてくるので、これを毎年繰り返していくことが出来ればそれが可能だといえます。

この2種類のほかにも雑草の生えてくる石垣ですが、それほど生息条件が良いということです。
そんな良好な環境の中で柑橘を栽培することにもなるので、それはそれで良しということにしておきましょう!

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*