未来へつなぐ柑橘栽培!2050年に向けた持続可能な農業とは!?

自然農の柑橘

先頃、農林水産省は、「みどりの食料システム戦略~食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現~」なるものを策定しました。これに関して色々と思うことはありますが今回は触れずにおきます…。
この政策が示されるはるか前、あの「奇跡のりんご」の木村秋則さんのことを知ってから現代の農業の在り方について考えています。
当然ですが柑橘農家なので柑橘の栽培を通してですが…。
慣行栽培では農薬や肥料、除草剤等を使い効率よく大量の食物を育てることが良しとされています。それが食料の安定確保に繋がり、農業経営を続ける上でも大切だからだと考えているからだろうと思います。
しかし、そのような栽培方法が人体に及ぼす影響や自然環境に負荷をかけることにより起こってくる様々な弊害があることも指摘されています。
今一度、持続可能な農業とはどういうことなのかを考え行動することが大切だと思います。

自然農で栽培されたみかんの花と新芽

みなさん、お久しぶりです。ここ数年、これまでの柑橘栽培方法に疑問を感じ、どうすれば柑橘栽培を未来に繋げることが出来るのかを考えてきました。そこで行き着いた考え方が、自然に負荷をかけない「自然の力を最大限に生かし、足らないところを人の手で補っていく!」という考え方です。
もちろん、実際に栽培していく上で様々な問題に直面していくだろうと思います。それも自然の中の一部であるということを認識し楽しみながら取り組んでいけるようになれば最高だと考えています。

当園は佐田岬半島の先端部に位置する名取地区にあります。この半島特有の厳しい自然の中で極力環境に負荷をかけずに栽培した柑橘をこの想いと一緒に一人でも多くの皆さまにお届けできれば幸いです。今回は自然に極力負荷をかけない栽培に取り組む理由やその取り組みについて、詳しくご紹介したいと思います。

当園がそのような栽培に取り組む理由は、自然環境の保護と人々への配慮です。従来の農業では、農薬や化学肥料の使用が一般的でしたが、その影響が環境や健康に与える懸念がありました。そこで、除草剤を一切使用せず、農薬や肥料の使用も減らしながら営農としての栽培を維持しつつ近い将来、農薬も肥料も一切使用しない持続可能な農法として未来に繋げることができるように日々の栽培に取り組むことを決めました。

自然の一部でもある園地

これまでの慣行栽培から移行するにはまずは土づくりだと考えています。土壌は作物の栄養源であり、健康な土壌から育った作物は美味しさが格別です。先ずは土壌の健康を保つために2001年に除草剤の使用を止め、その後は草を刈り取るようにしています。また農薬や肥料の使用量も徐々に減すようにしてきました。このような栽培方法により、自然環境への負荷を最小限に抑えながら、土壌と作物の状態を健全に保つことができると思います。

さらに、自然に負荷をかけない栽培に取り組むことで、地域の自然環境を保護することも目指しています。佐田岬半島は豊かな自然が広がる地域であり、多くの野生生物や希少な植物が生息しています。
あくまでも自然の一部として柑橘の栽培をするということを念頭に置きながら、農地のバイオダイバーシティを保ちながら、地域の生態系を崩すことのないよう気を付けています。例えば、除草剤を使用せず、農薬や肥料も極力使わないことよって農地周辺の水質が改善され、魚や生物が生息しやすい環境を作り出すことができます。

そして何よりも大切なのは、このような栽培方法で育った柑橘の美味しさです。自然により近い形で育った柑橘は、土壌の栄養をしっかりと吸収し、自然の恵みを存分に受けて育ちます。そのため、柑橘本来の風味や甘みが豊かに感じられるのです。農薬や化学肥料の使用が少ないため、柑橘の風味や栄養素が損なわれることも少なくなると思います。このような栽培方法で育った柑橘を使ったジュースやジャムなどの加工品も、素材本来の美味しさを引き出すことができます。

当園ではこれからも極力自然に負荷をかけない栽培の取り組みを続け、地域の自然環境を守りながら、人々に美味しい柑橘を提供し続けることを目指しています。また、この取り組みを通じて、自然栽培の良さや地域の環境保護の重要性を広く知っていただければと思います。

最後に、このような取り組みが農業全体に広がっていくことを期待します。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 果樹・野菜農家へ
にほんブログ村


   

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*