不知火(デコポン)最後の園地で収穫を開始!

不知火園最後の園地

当園で不知火(デコポン)を栽培している園地は全部で4か所あります。
今シーズンの収穫は着色状況や酸抜け状況を確認しながら園地を決めて収穫をしてきました。
で、今回の園地で一巡目の収穫作業は終えます。

柑橘の収穫で大切なのは分割採集です。
一般的に着色が良くなるのが早く酸抜けが良いとされる木の上部や中間部の表面部分を先ず最初に収穫します。
これを園地の状況をみて収穫していくので、手間がかかります。
しかし、この分割採取をやるかやらないかによる効果はハッキリと表れます!
少しでも実っている果実を収穫し木への負担を軽くすることで、残された実は木からの栄養や水分を多く摂ることができるので糖度アップや酸抜けにつながります。

しかし、作業効率が悪くなるのがデメリット…。
この時期は他の品種の収穫作業も重なるなど、効率よく作業していくことが大切です。
また、気象条件も大きく影響してきます。
とくに積雪や凍結の被害は深刻化することが多いので、雪の降る前には収穫作業を終られせたいのが本音!
より食味のよい美味しい柑橘を栽培するために分割して収穫するのか、それとも効率や自然被害を考慮して早めに収穫してしまうのか…。
判断に迷うところですが、当園では分割採集を実施しています!

海抜70mほどの園地なんですが…。

着色状況

この園地、当園の中でも海抜の低い方で、日照時間も長く条件的には良さそうなんですが、とにかく土壌に水が溜まらないんです。
普通、水はけが良いと美味しい柑橘が出来ると思いがちですが、実は土壌の保水力も大切なんです。
やはり、柑橘の木も植物なんで、日照と水は欠かせません。

この園地の特徴は、とにかく急傾斜なところ…。
そのせいか、雨が降っても土壌に染み込む前に下へ流れていくって感じです。
なので、土質を柔らかくするよう心掛けているんですが、なかなか難しいですね…。
日照時間は、朝一番だと、周囲の雑木に阻まれているので照りません。
しかし、お昼前頃から夕方にかけてはもろに当たってきます。
なので、日照時間に関しては問題ないといったところです。

とにかくこの園地は、水に縁がないようで、すぐに乾燥状態になります。
不知火(デコポン)は水の豊富なところがいいようです。

今シーズンの少雨の影響がもろに出ています!

樹勢の低下

昨年末から雨の少ない状態が続いてますよね。
その影響も出て来ています。
果実が置きくならなかったこともあるんですが、木の樹勢が弱っています。
まさか、これほど降らないとは思ってもみなかった…。

葉がしおれているくらいなら大丈夫なんですが、落ちて来ているのが気になります。
収穫の際、ちょっと枝に触れた程度で「ハラハラ~!」って具合に。
なので、一気に収穫をして木への負担を少なくしたいところなんですが…。
とりあえず、少し多めに収穫してきました。
しかし、全量収穫はしていません!
これだけはこだわってみたいと考えています。

不知火(デコポン)の場合、葉の数が少なくなったり、葉の大きさが小さくなってくると樹勢が低下しているともいわれています。
樹勢の回復も急務なんですが、その前に細根を増やしていくことも大切になってきます。
とりあえず、収穫が終わったら大差していこうと考えています。

「えひめのいよかん、いい予感…。」でお馴染み!

愛媛といえば伊予柑ですね!

この伊予柑は、とてもジューシーで香りの高い柑橘として未だにファンの多い柑橘のひとつです。

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