約2週間で卵から成虫に成長するミカンハダニの対策!

ミカンハダニの被害

不知火園の摘果作業中、ミカンハダニらしき被害を確認しました。
それまではあまり気にならない程度だったのですが、急激に被害が増えているような気がして…。
確かにアカダニの存在は分かっていたのですが、それもよく確認すれは1・2匹見つけることが出来る程度でした。
もちろん、ミカンハダニらしきものは全く…。

しかし、これらダニ類の成長は驚くべき早さで、約25℃の条件下だと1週間、通常でも2週間もあれば卵から成虫になり、卵を生むそうです。
確かに、そのスピードで増殖すれば気づく前に被害が広がっていても仕方がないかもしれませんね。
全体的に被害が広がってしまった状態で薬剤を散布しても効果は限定的で、しかもダニそのものが抵抗力を持つので同じものは効果がないともいわれています。

そこで大切なのは早期発見し、効果的な薬剤の散布をすること、しかも、繰り返し同じ薬剤を使用しないことがポイントになるようです。
また、土着天敵の活用も忘れてはイケないですね。
柑橘にとって被害の発生が多いミカンハダニやサビダニ等の天敵による駆除方法にも注目していきたいところです!

 

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葉や果実の変色によって被害の発生に気が付く!

ダニ被害の比較柑橘園においてミカンハダニの発生が分かるのは葉の変色によってが多いかもしれません。
ミカンハダニが発生している葉はダニによって吸汁されることで葉緑素がなくなり白っぽくなります。
これが多発してくると木の成長に大きく影響を及ぼします。

また、今の時期に果実が加害されると葉と同じように白っぽくなるのですが、着色そのものには影響がないといわれています。
しかし、着色期以降に加害された場合、着色不良となり商品価値が下がってくるので注意が必要です。

実際、大量発生した園地では木全体の葉の色が悪くなり実も白っぽくなるなど目視でその発生が確認出来る程度になります。
このような状況になるまでに対処すことが大切ですね!

 

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最近増加傾向にある気になる症状!

サビダニの被害最近、当園ではサビダニの発生が多くなっているような気がします。
以前からサンフルーツ園での発生が多くなっていたのですが、ここ数年、不知火園でもその発生が少しですが確認されるようになりました。
実は最近、そのサビダニの症状にも似ているような感じの病害が発生しています。
よく見るとサビダニとはチョッと違うような気がします。
ハゴロモの影響によるすす病のような、また黒点病のような…。
とにかく、不知火に多くみられる症状です。
発生場所は果頂部で黒ずんでいるのが特徴です。

今のところはっきりとした病名や原因は分かりませんが、今後、注意していく必要がありそうですね。

さて、ダニ類の病害の発生を防ぐ方法は早期発見と的確な薬剤の散布が必要とされています。
特にミカンハダニは薬剤抵抗性を持っているので同一系の散布では効果がなくなるといわれています。
そのため土着天敵が多くなる夏場などは薬剤の散布を控え天敵による駆除も考えておきたいですね!
しかし、着色期に入るとこれら天敵の活動も期待できなくなるのでダニ剤の散布が必要になります。
発生園地の状況によって対策をしていくことが大切です!

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