やはり天生り果を落とすと玉太りが良くなりますね!

不知火の摘果終了

先日、天生り果を全て落とした不知火園に行って来ました。
やはり、予想通りに玉太りがグンと良くなっていました!
本来であれば天生り果を最初に摘果したほうが良いのかもしれませんが、どうしても作業の都合で後回しになってしまいます。

着果後、天生り果は大きく成長します。
その分、栄養が吸い上げられているということなんでしょうが、残念なことに天生り果は外観が悪く、外皮も厚くなりやすく、糖度も低い傾向にあります。
その為、摘果の際は早い段階で落とすのがベストだといわれています。
そうすることで、他の部分の果実に多くの栄養が届けられるようになり、玉太りが良くなります。
実際、天生り果を落とした木の果実は一回り程度大きくなっています!

当園では、基本的に樹冠最上部から50cmを目安に全量摘果するようにしています。
着果量が少ない時には戸惑うこともありますが、これを実施することがとても重要なんです!

「もったいない」って思ってはダメ!

不知火の天生り果

摘果作業の際、どうしても思ってしまうのが「もったいない…。」ってことです。
これまで順調に育って来たものを摘み落としてしまうのだから無理もありませんよね!
それが、奇形果だったり極端な小玉ならともかく、それなりに大きくなっているだけにこの感情は付きまといます。
しかし、この時点でしっかり摘み落とすことができるかどうかで今後の成長に大きく影響してきます。

特に不知火(デコポン)の場合はサイズの大きいものほど商品価値があるのでしっかりとサイズアップさせることが大切です。
また、大きなものほど食味も良くなるので、摘果作業を的確にしておくべきなんですが、実際に実っている果実をみるとそうもいってられないのが心情なんですよね…。
少しくらいサイズダウンしても時期が来れば美味しく仕上がってくるだけに落とすことにためらいを隠せません。これができるかどうかで良い品物を作れるかどうかが決まってくるといっても過言ではありません。
とりあえずは天生り果だけは全量摘果することができました!

小さな実ほどヤケ果にならない!?

不知火の玉太り状況

当園では近年、ヤケ果といわれる果皮障害に悩まされています。
症状としては茶褐色のような、日焼けにも似たような症状が果皮に現れて、やがては全体的に広がってきます。
これが進んでくると腐敗してきます。

実はこの症状、小玉の方が発生しにくいといわれています。
実際、小さな実ほど発生は少なかったように思いますが、全く発生していなかったわけではなく、これが真実であるかは不明です。
一説によると、ヤケ果の原因となるのは未熟・成熟果の低温障害や果皮からの水分損失、また、油膜破裂による揮発成分障害などが報告されています。
当園の場合、どれが当てはまるのかというと、どれも可能性がないわけではなく、それぞれ原因となりうるような気もするし、これがそうだと特定できるものでもないように思いますね!
やはり、果皮のカルシウム不足が特に影響しているように感じます。
色々な対策はあると思いますが、園地単位での対策を行っていくことがポイントになりそうです…。

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一度食べると忘れられない味わいの不知火とは…。

その独特な食感と濃厚な味わい、さらに香りの高さが人気の不知火…。

ザクッとした食感でありながらもあふれんばかりの果汁、さらに皮をむいた時に広がる独特の香りは柑橘の中でもトップクラスです!

不知火とは一般的に呼ばれているデコポンのことで、数ある柑橘の中でも人気がある品種のひとつです。

中でも、ここ佐田岬半島の宇和海側で栽培されているものは味が濃くて最高に美味しいと市場でも人気の産地のひとつです。

ここ愛媛・にしうわ産の不知火、まだ味わったことがない方、この機会にぜひお試しください!

 


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