初期段階の収穫作業では、着色の有無が大切になって来ます。
多少、着色が悪くても貯蔵しているうちに着色はしてきますが、やはり、完全着色している果実の方が良いのは間違いありません…。特に紅に差が出てくるのと、味にも影響してきます。
なので、収穫の際にはひと玉づつチェックしながら収穫しています。
どの柑橘でも着色の良いものを収穫したほうが良いのですが、特にサンテと呼ばれる袋を被せているので、着色を確認するのも手間がかかります。
同じ木の同じような場所に生っている実でも、その着色の具合は微妙に違ってくるので、手間がかかります!
本当に手間のかかるのが不知火ですね(笑)
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ひとつひとつ着色をチェックすることが大切なんですが…。
不知火を収穫する時、ハサミを入れる前には必ず着色をチェックします。
この柑橘の着色を確認するにはヘタ(枝が付いている部分)周辺の着色具合をみます。
この部分の着色が十分だと、その他の部分も問題なく着色しています。
しかし、同じ木の同じ部分だからといって全て一緒だとは限りません…。
なので、ひとつづつチェックしていく必要があるんです。
ところで、この園の不知火、今シーズンは若干ですが、紅が薄いような気がします。
選定作業の影響か、または、秋の雨量が多かったのが影響しているのかはっきりはしませんが、ちょっと気になります。
そして果実の果皮の滑らかさが感じられず、荒々しい感じすら受けます。これらは食味にはほとんど影響ないと思いますが、制定作業によって力強い芽に実が生ったからかもしれませんね!
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不知火に袋(サンテ)をかける意味…。
最近の中晩柑はこのような袋というか繊維生地のようなものを被せまず。
これの主な役割は着色促進と鳥による食害の防止です。
例年、着色を始めるようになった時期から収穫までの期間、このように被せておきます。
この繊維材を生産しているメーカーに問い合わせたところ、主な効果は着色促進だそうです。
そうなるとまだ着色が始まっていない時期から使っていれば良さそうな気がしますが、県の果樹試験場のデータによると、やはり3部着色以上になってからの方が良さそうです!
いずれにしても、着色促進には効果があることは間違いなさそうです。
一方、鳥による食害ですが、周囲の園の方の話などを色々とうかがっていると、全く使用していない園でもそれほど食害はないようです。かえって中途半端に掛けていたり、掛け忘れがあった方が食害にあっている結果も出ています。
どっちにしても被せることに越したことはないので、手を抜くわけにはいかないようですね(笑)
ちなみに、イノシシに対しては全く効果がありません。
彼らにとって被せていようがいまいが、全く問題ないってことです…。
被せたあとにイノシシの食害にあうと、これ自体も全く使い物にならなくなります。
早急になんとかしないとイケないですね!