最初の園での不知火の分割採集が終わりました…。

分割採集

年明け早々から不知火の収穫を始めていた最初の園での作業が、今日終了しました。
といっても、分割採集なので、まだ木には残っていますが…。

やはり、着色状況を確認しながらの分割最終は時間がかかりますね!
総採りだともっと早くに終了してるのですが、これも美味しい不知火にするための作業、仕方ないですね。

さて、明日からは海抜の高い園に移動して収穫を始めます。
着色状況が気になりますが、とりあえず行ってみます!

 

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海抜が低いことのメリットとデメリット…。

不知火園からこの園の海抜は約70m…。
当園の柑橘園では最も低い園のひとつです。

海抜が低いということは年間の平均気温が高いということです。
暖かいところなので柑橘栽培には適しているように思いますが、実は栽培する品種によっては暖かすぎるということもあります。
ちなみに、不知火にとってはここまで日当たりがよく、平均気温も高めである必要はないんです。

確かに、雪が降ってもそれほど被害が出ることもなく、冬場の低温障害もほとんど心配ありません。
かえって暖かいことによる障害の方が多いのが現状です。
特に病害虫。これは暖かい方が被害を受けることが多いと思います。例えばカメムシ等もそうですよね。冬場、温暖な気候なので園内に集まって来るのだと思われます。

不知火の栽培を始めた頃は今ほど温暖な環境ではなかったようです。
年々、温暖化の影響が出てきているのかも知れないですね!

 

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温暖だからこそ発生する障害も!

果皮障害この画像、この園でよくみられる果皮障害です。
実の下の部分から腐敗してくる症状です。
このあたりでは「尻腐れ」と呼んでいます。
最初は外皮が黒っぽく変色し、果実が熟して来るに連れてそれが広がり、最終的に腐ってくるというもの…。

これは、実の熟すのが早すぎることが原因なのかもしれません。
全ての実がこのような症状になるわけではないので、はっきりとしたことは分かりませんが、この園によくみられる果皮障害です。

画像にみられる程度であれば食べることはできますが、これが進行してくると商品価値はなくなります。

ならば、今直ぐに食べれば良さそうなんですが、果実自体はまだ不知火本来の食味にはなっていないのです!
残念ながら…。

最近の気候からすると、この園は不知火の栽培には向いていないようです。
長い目でみると他の品種への改植を考えたほうが良いのかもしれませんね!

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