今年の春に防風垣用として補植した杉苗。
3ヶ月が経過してそろそろ根も着いた頃だと思います。
しかし、成長が遅いですねェ~!
ある程度は想像していたんですが、これほどまでに遅いとは思っていませんでした。
そうはいっても背丈は倍以上になっているし、横枝の伸びもそこそこなんですが…。
なんせ、雑草と比較してしまうからいけないんでしょうけどね(笑)
除草作業に行くたびに雑草に埋もれてしまっていて、危うく一緒に刈ってしまいそうになるくらいなんです。
話によると一年を過ぎた頃から急激に成長するらしいので、それまでは辛抱ですね!
早く成長して防風垣の役目を立派に果たしてもらいたいものです。
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杉が防風垣として使われるのはなぜ!?
ここ佐田岬半島では風や潮風から柑橘の木を守るために防風垣を設置しています。
その大半が杉の木を使っているのをご存知ですか!?
では、なぜ防風垣に杉の木を利用するようになったのかというと…。
この木の特徴がまっすぐに早く成長するという特徴があります。つまり、防風垣は一日でも早く成長して園地内の柑橘の木を風や海から吹き上げられる潮風から守る必要があります。
また、手入れをする際に曲がって成長すると垣として育てるのが難しいので、まっすぐに早く成長する杉を選んだのだと思われます。
ちなみに、杉の木を見ると木の形が先端に行くほどスラッとほ遅くなり頭の部分は尖っていますよね。
これは成長の良い若い木の特徴のようで、高齢になると頭が丸みを帯びてくるようです。
防風垣の場合、ある程度の高さになると先端を切ってしまうので、そのような傾向は見られなくなりますが…。
っということは、その成長が早いといわれる杉の木の数倍の速さで成長する雑草はすごいですよね!
まぁ~、草と木を比べても仕方がないことなんですが(笑)
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「杉」という木の特徴は…!?
防風垣として利用している杉の木なんですが、その特徴ってなんでしょうか!?
先程の成長が早くまっすぐ育つということもそうなんですが…。
杉の木は湿地を好むようで、水分の多い水はけの良い土壌でよく育つと言われていますが、柑橘園ではそのような条件の場所は比較的少ないかもしれませんね。
実際、当園で補植した場所は園地の端っこの方で水はけは確かにいいと思いますが、水分はそれほど多くないような場所がほとんどです。
おまけに雑草との共存を強いられることが多いので、余計に成長が遅いのかもしれないですね。
また、この杉の木は日本固有の種類で、北は函館から南は屋久島まで幅広く分布していて、その成長の早さから戦後に最も植林された木だそうです。ちなみに、日本の面積の10%強に杉の木が植えつけられているってすごいですよね!
そして、もうひとつ大切なことは塩害に強いということです。
半島の急斜面にある段々畑には海から吹き上げる潮風がまともに当たってきます。
少々の潮風は柑橘の栽培にとっても良いことなのですが、度を超す潮風は問題で、木を枯らせてしまうケースもあります。
その塩害を防ぐには杉の木がベストなのです。
当園ではライム園と天草園に補植しました。
来年からも少しづつですが補植していこうと考えています。
雑草に負けず、すくすくと早く育って欲しいものです!