今シーズンの今津ポンカンの収穫量は約800㎏!

今津ポンカン

サクッとした食感とサッパリとした甘さが特徴の今津ポンカン。
食べた時、口の中に香る爽やかさが人気で、今もファンの多い柑橘の一つです。
しかし、近年の消費者傾向は糖度が高く口の中に入れた時にとろけるくらいの皮の薄さがポイントになっています。
そのようなこともあり、当園でも年々生産量が減少して来ているのが現状です。

このような時代遅れ感のある今津ポンカンですが、実は健康効果がすごいんです!
外皮を剥いた時、実の周りについている白い渋皮に似たような物には便秘解消や腸内環境を整えてくれる食物繊維が豊富に含まれていたり、発がん抑制作用や美肌効果のあるポリフェノールが含まれています。
皮が薄く糖度の高い甘い柑橘もいいですが、昔ながらの今津ポンカンもいいですよね!

着色もサイズもバラバラですが…。

今津ポンカン収穫

今シーズンの今津ポンカンはサイズが良くなっている木が多かったですね。
例年だとSサイズが大半なのですが、全体的に玉太りが良く大玉傾向になったようです。
しかしポンカン類の場合、あまり大きくなりすぎると浮皮傾向になりやすいのと、味が薄味になりやすいので決して良いとはいえません。
そうはいっても、小さいのが良いというわけでもなく、小さいのは酸抜けが悪い傾向にあるので、食べ頃になる時期が遅くなります。
このようなことからMサイズを中心とした実を栽培するのがベストなんですが、そこは自然が相手の柑橘栽培、思うようにいかないのが現状なんです。

また、着色の方なんですが、今シーズンはどの柑橘にもいえることなんですが、全体的に早めになっているようです。
っというより、熟すのが早くなっているといってもいいのかもしれないですね!
これは夏以降、雨が少なかったことが影響しているのだと思われます。
とくに、10・11月の雨量が少なかったことが柑橘類にとってストレスとなり、着色を早めたのだと思われます。
早く熟すと良いように思われますが、実は酸抜けが悪くなるという欠点もあるんです。
やはり、水分を十分に摂ったうえで、実が大きくなり、それなりに酸が抜けた後で、水分をカットして着色を早めることが理想なんですが、そういうわけにもいきません…。
この今津ポンカンも実が熟すのが早くなっているので、すでにヤケ果の症状が出てきています。
収穫後の貯蔵の仕方にも細心の注意が必要ですね!

アルベドの健康効果について!

みかんジョウノウ膜

みかんの皮を剥いた時、果肉の周りについている白い渋皮のような物のことをアルベドと呼んでいます。
実際に食べる際、これを取って食べている方が多いと思います。
確かにこれも一緒に食べてしまうと、果実本来の食味が損なわれているように感じますよね!
ですが、このジョウノウには栄養がたくさん含まれてるんです。

このアルベドには食物繊維が豊富に含まれています。
さらに、ビタミンPという成分も含まれていて、これはポリフェノールの一種でヘスペリジンと呼ばれています。
この成分は、毛細血管を強くしたり、血中コレステロール値や血流を改善してくれる効果があります。また、抗アレルギーや発がん抑制の作用もあるといわれています。
このヘスペリジンは実よりもジョウノウ(袋)に多く含まれていて約50倍だそうです。さらにこの白い部分(アルベド)には実の約100倍も含まれているといわれています。
なので、この部分を一緒に食べることで食物繊維を多く摂取して腸内環境を整えたり美肌効果も期待できるのです。
多少、食味は落ちますが、健康のためにも食べるようにしませんか!?

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サクッとした食感と甘さが特徴の今津ポンカン!

ギュッと凝縮された後口の良い甘さと、サクッとした食感が特徴の今津ポンカン。

外皮が薄く手で簡単に向くことができて、内皮(じょうのう)ごと食べることが出来ます。

その食べやすさも人気のひとつです!

少し種があるのが気になるところ…。

最近では珍しくなった今津ポンカン、この機会にぜひお召し上りください。


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