今日は朝から石垣の補修に行ってきました。
佐田岬半島の特徴のひとつにあげられるのが段々畑ですね!
急斜面に石垣を組むことによって作られた段々畑は見事なものです。
これが機械も発達していなかった昔、人力で開梱して作ったとは信じがたいほどの迫力…。
先人達の凄さを改めて実感する毎日です。
そんな石垣も年数が経つにつれて崩れてきます。
それは土砂崩れなどによる自然災害もあれば、イノシシが段々畑に侵入して崩されたものもあります。
イノシシも自然災害なのかな…(笑)
この段々畑の石垣を保全していくには、日々の補修作業が必要になります。
しかし、柑橘栽培作業は年中忙しく、なかなか石垣の補修に当てる時間が確保できないのが現状…。
今年の目標のひとつに「石垣の補修作業」をあげ、コツコツと取り組んでいくことを決意しました。
そういうワケで、早速、実行に移すことが出来ました!
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先ずはイノシシによって崩された石垣の手入れから…。
この石垣は清見園にあります。
これは昨年、イノシシの被害にあったところに豪雨が振り、土砂崩れのようになったものです。
本来であれば直ぐに補修すればいいように思うのですが、そこは少し考えがあり、今日まで放置していました。
それは、いったん崩れ始めたものは状況が落ち着くまで様子を見るほうが良いようです。そうしないと補修をしても弱っている箇所があると再度、崩れることがあるからです。(これはあくまでも持論です。)
でも、一年以上も放置しておかなくても大丈夫だとは思いますが…(笑)
この縁の傾斜はキツく、長時間このままだと支障が出るので、最初に手をつけることにしました。
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石垣の補修は昔ながらの方法で!
石垣の補修、通常の場合だと組み上げた石をコンクリートで固める方法をとる場合が多いと思います。
よく、土方作業で見かける光景ですよね。
たしかに最近では、コンクリートを使って補修する方も増えているようですが、当園は昔ながらの方法で補修していきます。
石垣は土壌の水分調整にも大きな役割があるし、なんといっても、土が呼吸するために大切な設備だと考えているからなんです。
なので、石垣の穴をふさぐことは避けたいと考えています。
そして、石垣の石はその場にあるものを使っています。
そのことに関してはこだわりがあるのではなく、この辺りでは石は貴重品で、とにかく、石垣がないと家も道路もなにもできないのが実情でした。
その為、石はとても貴重だたんです!
その影響ですかね、石はどんなタイプのものであっても石垣に使います。
石積みを教えて頂いた方がよく言っていたのが、「石は座りをよくしてやれば崩れない。」「見た目は関係なく、石ひとつひとつの馴染みをみればいい!」ってことでした。
たしかにその方の補修した石垣は大小様々な石を組み合わせていますが、簡単には崩れないのです。
なかなか奥が深いですね。
今日は午前中にサンフルーツ園で1ヶ所、午後から清見園で1ヶ所の合計2ヶ所で補修作業をしました。
まだまだ補修する箇所は無数にありますが、ボチボチやっていこうと思います。