
佐田岬半島の柑橘園といえば段々畑をイメージされる方も多いと思います。
その段々畑の最大の特徴といえば急斜面に設置された石垣と防風垣ですね!
それら石垣や防風垣の手入れも園内の環境を保つためにも日頃の手入れは欠かせません。
防風垣に関しては一年に一度、台風シーズンが終わった晩秋に手入れを行います。
しかし、石垣に関しては一年を通しての手入れが必要になります。
雨などの災害によって崩れた場合はもちろん、イノシシなどのよって崩されることも多く、その都度、なやむ(補修)することが大切です。
また、除草作業も重要になって来ます。
石垣も地面と同じように雑草が生えてくるので刈り取ることが必要なんですが、地面と違って作業がしにくいのか欠点なんです。同じ面積を刈り取った場合でも倍くらいの時間がかかってしまいます。
しかし、段々畑での栽培効果を十分にあげるためにも手入れを怠ることはできません…。
毎日の地道な作業が必要になってきます!
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園地によっては地面よりも石垣の方が伸びるのが早い雑草!
いよいよ雑草の伸びるのが早い時期になりました。
雨が多く、気温が高くなる今は雑草たちにとっては最高の季節なんだろと思います。
これまでは3週間ペース位で除草作業をしていればなんとか間になっていたのですが、この時期になるともう遅い状況になっています。
特に日当たりの良い南向きの園で、比較的海抜の低い温暖な場所は2週間もすれば元通りになってしまいます。
当園では除草剤を一切使用しないので、刈り取っても根が残っている状態です。そのせいもあるんでしょうが、とにかく生えてくるのが早いんです。
おまけに、地面と石垣の境もないくらい、同じように生えてきます。
なんので、除草作業は地面と石垣の両方をしないといけません。
これが時間がかかるんですよね!
地面の倍くらいの時間をかけて作業することもあり、本当に困ったものです。
しかし、石垣の柑橘栽培に果たしてくれる役割は大きく、ちゃんと手入れしてやらないとダメなんですよね!
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石垣の果たす役割とは…!?
段々畑の写真を見たことのある方はご存知だろうと思いますが、段々畑の山側の斜面に築かれていて、次の段の外側を構成しています。
その役割は大きく、急斜面が崩れるのを防ぐ効果や、また、照りつける太陽の光を反射させ、柑橘の木に十分な光量を与える役割もあります。
これらは、外見からして分かることなんですが、実はもうひとつ大切な役割があると考えています。
それは石垣の内部から出ているマイナスイオンのような空気…。
科学的な根拠は分かりませんが、実際に作業していて石垣の前に立っているととても安らげ、リラックス出来る気がするんです。
これは個人的に感じるだけかもしれませんが、これと同じような感覚を柑橘の木が感じているとすれば素晴らしいことだと思いませんか!?
しかし、これが除草剤を使っている園地の場合は逆に好ましくない空気が発せられているかもしれません。
植物を根こそぎ枯らせてしまうものを土壌中に撒き散らせているのですから…。
もしも段々畑に来る機会がありましたら、ぜひ、石垣の前に立ってみてください!
きっと気持ちよく感じるに違いありません。
もちろん、除草剤などを使っていないことが前提ですが…。