当園では、というより、自分個人の考えとして、柑橘は木上で完熟させたものを食べるのが一番美味しく感じると考えています。
しかし中晩柑の場合、どれでもそれが当てはまるのかといえば一概にはいえないところもあります。
それは食べころの期間が短すぎることがあります。
先日、収穫時期を逸した今津ポンカンを食べてみました。
すると果汁が少なくなってしまい、パサパサの状態に…。
実は、これまでにも数回食べてきたのですが、とても甘く食感も良かったのですが、最近の暖かさで一気に進んでしまったようです。
柑橘は熟し過ぎると果肉の栄養分を木が吸い上げるのかもしれないのですが、果汁が少なくなり味も薄れてきます。
完熟になってからこのようになるまでの期間が短く、予期できるものではありませんでした。
この急変するところが、今津ポンカンを木生り完熟させることを難しくさせているのだろうと思います。
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収穫時期に真っ青だたものを今まで木上で完熟させていましたが…。
今津ポンカンの収穫時期は12月頃です。
その時期にある程度着色した果実から収穫していきます。
その際、比較的青いものも収穫するのですが、貯蔵している間に着色が進み、食味も良くなってきます。
これが今津ポンカンの特徴ともいえるのですが、この時の食味は本来の味にはなっていないような気がしていました。
そこで、木生り完熟させてみることにして、ここ数年間、色々と試してみているのですが、上手くいきません。
今シーズンもチャレンジしてみましたが、タイミングが合いませんでした。
昨年末に収穫を終わらせ、本当に真っ青な果実のみを木に残していました。
そして、年明けからその園に行くたびに着色をチェックし、味見もしていたのですが、3月下旬頃にようやく完全着色し、その後食味も良くなって来ました。
その後、度々チェックしてきたところ、約2週間位は良かったのですが、それ以降は急激に食味が落ちて来ました。
っということは、木生り完熟の今津ポンカンは2週間限定ということになります。
残念ながら、これでは一般販売には向かないですね…。
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外観は問題なくても果汁が少ないと価値はありません…。
今シーズンの今津ポンカンが木上で完全着色になったのが3月下旬頃…。
これは、日照時間が短い場所にある木だったのと、この冬の寒さが影響しているものと思いますが、それにしても遅すぎますね!
しかし、外観はとても良く一見すると美味しそうに見えます。
これが着色が悪いと見た目も悪くなります。
果実個々によって多少の差はありますが、ほぼ完全着色になったときの食味は最高でした。
もう少し果汁の残っている期間がもう少し長ければいいのですが、あっという間に果汁が抜けてしまい、パサパサ状態になってしまいました。
今シーズン、この今津ポンカンで試してみましたところ、木生り完熟としては難しいという結論に達しました。
昨シーズンは太田ポンカンでも試してみたのですが、今回とほぼ同様の結論に…。
ポンカンの木生り完熟としての商品化は難しいですね!