例年より5日早く清見タンゴールの収穫を開始!

清見タンゴール

今シーズンの柑橘、特に中晩柑においては着色が早い傾向にあります。
この清見タンゴールも例外ではなく、着色がかなり早くなっています!
そこで、少し収穫時期を早めまして20日から作業しても良いことになりました。

清見タンゴールの収穫は例年2月25日と決まっています。
何を根拠にこの日時を決めているのかは分かりませんが、ひとまずこの件に関しては深く掘り下げないようにします…。

この清見タンゴールは園地によっても収穫開始時期を限定しています。
やはり、日照時間が長く温暖な園地から収穫を開始することになっています。
このように区分けして収穫することで糖酸加減のバラツキを抑える効果があるので実施したいところです。
しかし、農家さんによっては手間がかかるので分割採集はせずに一気に収穫する方もいます。

とりあえず当園では、美味しい柑橘をお届けしたいということで、分割採集を徹底するようにしています!

やはり分割採集が基本です!

サンテ被覆状態

柑橘栽培において分割採集は基本だと考えています。
これはどの柑橘でも当てはまることで、この清見タンゴールとて例外ではありません。

美味しい柑橘を栽培するうえで欠かせないことなんですが、これを実践している農家さんが減少しているのが現状なんです。
これって、とてもマズいことでして…。
仮に今シーズンのように着色は十分でも、糖度がいまいちだったりすることが良くあります。

着色が良くなると、全てを収穫したくなるのは同じ農家として分からなくはありません。
分割採集はとにかく手間がかかります!
特にこの時期は不知火(デコポン)の収穫やサンフルーツの収穫もあるので、一気に採りあげた方が気分的にも楽になるんだと思います!

しかし、一気に収穫してしまうと食味にバラツキが出てしまいます。
木の下の方や、内部は日照時間も少なく熟すのが遅いので、その部分の実を残して収穫して、ある程度の期間をおいて再度収穫する方がいいんです!
特に前回収穫した不知火(デコポン)においての分割採集の効果は敵面で、出荷した際の糖度に大きく影響しています。

サンテを剥がす際も気を付けて!

サンテを剥がした状態

昨年11月頃から袋(サンテ)掛けをしてきたんですが、この時期になると一気に剥がして収穫を始めます。
っといっても、分割採集をするので収穫する実のみ剥がしていきます。
この時に着色の具合をチェックして収穫が可能かどうか判断します。
木全体でみても着色の進んでいるところと少し遅れているところがあります。
さらに糖度が早い時期に高くなってくるような場所もあるので、そのあたりを注意してサンテも剥がしていくことが大切です。

そして袋掛けの時、園地のどの辺りの木が着色が進んでいたのかも頭に入れておき、収穫の際の参考にします。
実はこれが大切で、最初に出荷出来るのは完全着色が前提で、しかも糖度が高い方を優先したいので、それを気にしながら収穫作業を進めていくことになります。
なので、あちこちに移動しながらなので本当に収穫ははかどりません。

消費者の方に美味しい柑橘を食べていただくためにも大切な分割採集という作業。
これをしっかり実施していけるかどうかで果実の食味が大きく変わってきます!
この部分はこだわっていきたいところですね!

ジューシーで爽やかな甘さが特徴の清見タンゴール。

後口がよく爽やかな甘さが特徴の清見タンゴール!

その一大産地、愛媛県西宇和郡の中でも特に美味しいといわれるのが佐田岬半島の宇和海側の段々畑で作られる清見タンゴールです。

厳しい自然環境の半島の急斜面に作られた段々畑で育てられた果実は格別です。

この機会にぜひ味わってみてください!


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