例年より10日早く不知火の収穫を開始しました!

不知火(デコポン)

­早いものでもう一年が終わろうとしています。
中晩柑の栽培農家にとってはこれからが本当に忙しくなってきます。
当園でも先日からポンカン2種類、はるみ、伊予柑の収穫と続いてきました。
で、今日からは不知火(デコポン)の収穫を開始しました。
例年よりも一週間程早く、昨年より10日も早くなっています。

これは、すでに着色が進んでるのと、腐敗果が多くなってきているのが収穫を早めた要因です。
なぜか今シーズンは着色が早すぎるんです!
昨年よりもかなり早く、チョッとためらいもありますが、自然が相手なので、その流れに乗っかるしかありません。
とりあえず、分割採集が基本で、木の上部で表面に生っている実を採ることにしました。

しかし、年末寒波の予報も出ているので、清見タンゴールのサンテ掛けも早く終わらせておく必要があるので、どちらを優先するか…。
やっぱり、サンテ掛けですかね!

先ずは海抜の低い園地から収穫します!

不知火の木

当園の不知火園は4か所。
海抜が100mもない園地が2か所、200m近い園地が2か所です。
このうち、海抜が低く、腐敗果の症状が出始めている園地から収穫を開始しました。
なぜ、このような腐敗果になるのかは良く分かりませんが、害虫の被害と木の樹勢の低下によるものと思われます。

とにかくこの園地は日照時間が長く、果実の熟し具合が早いんです!
しかし、酸抜けが悪いので可能な限り木に生らしておきたいのが本音なんですが、落果してしまうと本当に使い物にならないんで…。
この辺りの駆け引きというか、見極めが大切なんですよね!
勘に頼るところが多くなるんですが、明日以降の天気予報で判断したいと思っています。

収穫には細心の注意が必要なんです!

不知火の収穫

この不知火(デコポン)は収穫の際には、あまり衝撃を与えないことが大切なんです。
これはヤケ果といわれるコハン症に似た症状を発生させやすいといわれるからで、とにかく果皮が弱いのが欠点なんです。
採集袋に採り入れるときにも投げたりせず、さらに、コンテナに移し替える時でもそっとすることが必須!
また、コンテナに入れすぎないことも大切で、手で1個づつ行うことがポイントになってきます…。
さらに、コンテナには約半分程度に留めておくことがポイントです!

不知火(デコポン)はとにかく果皮が弱いので、収穫の際も、選別の際も最新の気を遣うことが大切なんですが、これが意外と大変だったりするんですよね。
本当にこのように過剰ともいえる扱いが必要なのか…。
実際、営農指導課ではこのように丁寧な扱いをするように言われているので続けているのが現状です。

一度食べると忘れられない味わいの不知火とは…。

その独特な食感と濃厚な味わい、さらに香りの高さが人気の不知火…。

ザクッとした食感でありながらもあふれんばかりの果汁、さらに皮をむいた時に広がる独特の香りは柑橘の中でもトップクラスです!

不知火とは一般的に呼ばれているデコポンのことで、数ある柑橘の中でも人気がある品種のひとつです。

中でも、ここ佐田岬半島の宇和海側で栽培されているものは味が濃くて最高に美味しいと市場でも人気の産地のひとつです。

ここ愛媛・にしうわ産の不知火、まだ味わったことがない方、この機会にぜひお試しください!

 


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