2019年の仕事始めは不知火の収穫から!

不知火(デコポン)

­「あけましておめでとうございます!」
本年もよろしくお願いいたします。

当園は本日、1月3日より作業を開始しました。
まぁ~、例年のことなんですが…。
今シーズンは不知火(デコポン)の収穫が昨年12月25日から解禁ということで、少し早めに収穫しています。
これにはワケがあって、例年よりも着色が早く、しかも腐敗果が多くなって来ていることもあり例年よりも10日早くなったという次第です。

年末にバタバタと落ちていった実なんですが、今は小康状態なのか、それほど落ちなくなっています。
これは憶測なのですが、年末の気温の激しい変化が影響しているような気がするのですが…。
実際、なぜこのような落果現象に至ったのかは不明です。

このように落果の症状が出た場合、とりあえず収穫すればそれ以降は症状が軽減できるようです。
これは木の栄養分が果実に十分に与えられるようになるからだと思われます。
もちろんですが、分割採集を行うことはいうまでもありません!

鳥による食害が目立つように!

不知火の鳥被害

昨年末から収穫を始めた不知火…。
当初は裂果の症状が多くみられたんですが、年明けからは鳥による食害が目立つようになって来ました。

昔から、鳥は美味しくなった実から食べ始めるといわれています。
根拠はないのですが、たしかに鳥の食べた果実は美味しいのが大半なので、間違いではないようですね。
そして、外皮の薄い、美味しそうな実ばかりを選んで食べています。
小鳥のくちばしでも穴を開けることが出来るからなんでしょうが、本当に良く分かっています。
「自然界で生き抜くってすごいことなんだなぁ~!」って、つくづく思います!

この食害を防止するためにサンテという繊維状の袋を掛けているのですが、その隙間からくちばしを入れているようなのです。
サンテの掛かった状態で食べ頃の実を判断し、隙間から食べるという行為、すでに学習済みなんですね。
本当に困ったものです…。

相変わらず裂果の症状も起こっているようです!

不知火の裂果

雨の少ない状態が続き、急に雨が降ることによって発生することが多い果実の裂果の症状。
これは水分が供給されたことで一気に果肉が成長し、その成長の早さに外皮が着いていけなくて裂けてくるとこのような症状が起こるようです。
特に結果枝の細い枝に実った果実は外皮が薄いので裂けやすいのだろうと思います。

この症状は不知火だけではなく、清見タンゴールや天草など、比較的外皮の薄い柑橘に良くみられる症状で、特に甘平は頻繁に起こるので注意が必要です。
このように裂けてしまった実は時間の経過と共に腐敗してしまいます。
なので、不知火はサンテが掛かっている状態で収穫するので見落とさないように注意しないと…。

さて、日に日に糖度が増して美味しくなってくる不知火。
それを承知しているかのように鳥の食害も多くなって来ます。特に、カラスの大群がやってくると一気に被害が広がるので要注意です。
それに加え、イノシシやハクビシンといった害獣の被害も懸念されるので、園地へ頻繁に出向き、被害を未然に防ぐことが大切になってきます!

ジューシーで爽やかな甘さが特徴の清見タンゴール。

後口がよく爽やかな甘さが特徴の清見タンゴール!

その一大産地、愛媛県西宇和郡の中でも特に美味しいといわれるのが佐田岬半島の宇和海側の段々畑で作られる清見タンゴールです。

厳しい自然環境の半島の急斜面に作られた段々畑で育てられた果実は格別です。

この機会にぜひ味わってみてください!


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