この梅雨の時期に行う大切な作業のひとつに剪定枝の焼却処分があります。
果実の収穫後、新芽が出て花が咲く頃から剪定作業を始めます。
その切り取った枝をそのまま放置しておくと黒点病等の病害を発生させる原因となります。
黒点病等の病害の発生が多くなるのが暖かい雨のよく降る時期、つまり、この梅雨の時期と秋の秋雨の時期です。
特にこの時期は剪定作業を終え、その枝が枯れてきていて病害の発生しやすい状態になっているのです。
この黒点病を防除するための散布は定期的に行うのですが、それだけでは防ぐことができません。
枯れ枝の除去はもちろん、切り取った枝を処分することで発生源を絶ってしまうことが大切です。
それには枯れた枝の焼却処分が欠かせません。
この焼却処分は雨の日に行うようにしています。
これは園内での延焼を防止するのが目的で、雨に濡れた木は焼却熱にもある程度耐えることが出来るし、延焼を防ぐ効果もあります。
つまり、雨降りの方が安全に焼却出来るということなんです!
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剪定した枝は枯らせておきます。
春に剪定した枝は園地内数カ所に集めて枯らせます。
切り取ったばかりは葉も着いているし、焼却するにも燃えにくいからです。
しばらく放置しておくと枯れてきて葉が落ち、枝も乾燥してきます。
さらに放置することで乾燥が進み、雨の日でも焼却しやすくなるのです。
このように枯れた枝には黒点病等の病害が発生しやすいのですが、雨が多くなる時期までは発生しにくいし、柑橘の木への影響もほとんどありません。
ちなみに、このように剪定した枝は薪風呂の焚付用としてストックすることもあります。
我が家でも薪風呂にしているので焚付用の枝や丸太は必要です。
以前のようにそれオンリーではなくお湯も出るので大量に用意しておく必要はありませんが…。
園地内で焼却する枝はこのようにして焼却の日を待ちます。
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焼却処分は雨が降る日を選んで行います!
剪定枝を焼却する場合、園内の特定の場所で行うのですが、やはり周囲の木への延焼が気になります。
そのため雨の降っている時を選んで行うようにしています。
多少でも濡れている方が延焼を防ぐことが出来るし、燃やす際に出る煙にも熱があるので、この熱に対しても濡れている方がいいからなのです。
焼却する日は早朝から始め、遅くてもお昼前には終えるようにします。
一日で終わらない時でも午後からは行いません。
常に延焼による山火事に注意して作業を行うようにしています。
柑橘農家において剪定枝の処分は欠かせない作業のひとつです。
それだけに安全面に注意して作業を進めることが大切だと考えています!