枯れ枝、剪定枝、焼却処分

枯古木の処理が100%出来ても黒点病は防げない!?

葉の黒点病

柑橘栽培における病害虫の中で、最も被害の大きなものに黒点病があります。
この黒点病、果実や葉、枝等に黒い点々が出来る病害なんですが、果実に出来ると著しく商品価値を下げるので最も対策が必要な病害の一つになります。

実際、年間を通じて定期的に防除を繰り返しているにも関わらず、なかなか防除できません。
この黒点病の発生条件となるのが高温・多湿の気象条件であることと、雨によって拡散していくので、今の時期は最高の条件となりますかね。
おまけに、年間を通じて25℃以上の気温の日が年々多くなっていることも対応が難しくなっている要因でもあります。
これらの気象条件下でいかにして発生・拡散を防ぐことが出来るかがポイントになってきます。

黒点病といえば枯れた枝に発生して、それが雨滴によって拡散していくといわれています。
その枯れた枝の除去はかなりの時間をかけても完全に除去することは難しく、次々に出来てくるので「いたちごっこ」のような感じになります。
なので、枝を枯れさせないような木の作り方をすることが重要になってきます。
高度な剪定技術と木の管理が要求させるし、園地全体の管理も大切です。
より一層の精進が必要ですね!

 

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剪定枝は焼却処分が一番!

剪定枝の焼却

この梅雨の時期に行う大切な作業のひとつに剪定枝の焼却処分があります。
果実の収穫後、新芽が出て花が咲く頃から剪定作業を始めます。
その切り取った枝をそのまま放置しておくと黒点病等の病害を発生させる原因となります。

黒点病等の病害の発生が多くなるのが暖かい雨のよく降る時期、つまり、この梅雨の時期と秋の秋雨の時期です。
特にこの時期は剪定作業を終え、その枝が枯れてきていて病害の発生しやすい状態になっているのです。
この黒点病を防除するための散布は定期的に行うのですが、それだけでは防ぐことができません。
枯れ枝の除去はもちろん、切り取った枝を処分することで発生源を絶ってしまうことが大切です。
それには枯れた枝の焼却処分が欠かせません。

この焼却処分は雨の日に行うようにしています。
これは園内での延焼を防止するのが目的で、雨に濡れた木は焼却熱にもある程度耐えることが出来るし、延焼を防ぐ効果もあります。
つまり、雨降りの方が安全に焼却出来るということなんです!

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