温州みかんの後期重点摘果は糖度を1アップさせる!?

温州みかんの摘果1

摘果作業が本格的になって来ました。
中晩柑類もそろそろ仕上げに近い状態にもっていく農家さんも多いようです。
当園では相変わらずのスローペースで作業を進めていますが、今後の作業の流れからみると早めにしておいた方が良さそうです。
っというのも、中晩柑の場合、果実の大きさが商品価値に大きく影響を与えます。
たとえ美味しくてもサイズが小さいと規格外になり高評価を得ることは出来ません。
なので、少しでも大きくしたいという気持ちから早めに摘果しておきたいという心理が働くようです。

しかし、温州みかんにおいてはこれに当たらず、大きくすれば良いということではなさそうですね!
やはり糖度アップによる品質の良さが重視されているので、大きくさせることで糖度がのらなかったり、浮皮になったり、厚皮になってしまうことを避けることが大切です。

このようなことから摘果作業を行う場合、今の時期から粗摘果を始め、9月に入ってから仕上げ摘果を行うのが良いといわれています。
このように後期に重点的に摘果作業することで果樹に適度なストレスがかかり、結果的に美味しいみかんを作ることが出来るといいわれています。

 

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温州みかんの摘果は遅めにするのがポイント!

温州みかんの摘果2当園で温州みかんの栽培を再開してから気づいたことなんですが、温州みかんは着果してからしばらくは上向きに生っているケースが多いようです。
これはポンカンと似たことなんですが、このような柑橘の場合、摘果作業の最初の段階で上向きを落としてしまうと実がなくなってしまいますね(笑)

幼果期の温州みかんは果皮色が濃く、糖度の高いものは上向きに生っていて太陽の光をたくさん浴びいています。
なので、しばらくは様子を見ておき、果実が大きくなるとその重みによって垂れてきます。その頃から果皮がなめらかになり始めるので、そのタイミングで摘果するようにします。
この際に摘果するのは、この時点で上向きになっているのもや果皮の粗いもの、そして軸の太いものを落としていきます。

とにかく今の段階では粗摘果にとどめておき、落としすぎないようにしないとイケないですね!

 

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日焼けした実にも注意が必要ですね。

温州みかんの摘果3今年のように雨が少なく天気の良い日が続き、しかも気温の高い状態が続いていると果実も日焼けします。
日当たりの良い果実の上側の部分では日焼けを起こしてしまい、その部分が黄色くなってきます。

このようになるとその部分の果皮が固くなり商品価値が下がります。
このような果実は食味も落ちるので早期に発見して落としておくことが大切です。

このように温州みかんの摘果作業は中晩柑の場合と違って後期重点摘果が大切になるといわれています。
これによる効果は糖度が約1高くなるだけではなく、着色も良くなったり、β-クリプトキサンチンという成分もアップするといわれていて、美味しさはもちろん、健康効果も得ることが出来るということなんです!
もちろん、摘果作業だけではなく、剪定や肥料の施用、灌水など様々な作業が組み合わさって美味しいみかんを作ることが出来るので是非とも後期重点摘果を実施したいですね。

これは中晩柑類の摘果作業にも応用出来そうな感じです。
試してみる価値はありそうですよ!

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