柑橘栽培において大切な作業のひとつに剪定があります。
不要な枝を切ったり、新しい芽を出すために切り込んだり…。
剪定作業によって木の状態を管理することも良質な柑橘を栽培するために必要不可欠な作業のひとつです。
この作業にも各農家さんのこだわりがあるようで、その時期や方法はひとそれぞれで様々な方法で行われているのが現状です。
通常、選定時期というのは3月下旬頃から始めることが多いようです。
しかし当園では、収穫の際にある程度不要な枝を切ったりします。
そして、各柑橘の収穫がすべて終わったころから本格的に開始します。
少し遅いのですが、作業の流れ的にこの時期になってしまうのが現実です。
さらに、摘果作業の際にも細かい剪定を行います。
この辺りの農家さん達もそれぞれの方法があるようで、皆さん工夫しながら作業を行っているようですね!
この選定作業、良質な柑橘を栽培するためにはとても大切な作業で、果実の品質はもちろん、収穫量にも大きく影響してくるので気の抜けない作業になります。
剪定作業の目的!
一般的に良くいわれている選定作業を行う目的とは…、
木の内部まで日当たりを良くしたり、風通しを良くすることで病害虫に強い木を作ることと、作業効率をアップさせるために不要になった枝を切ること。
そして、花芽を良く着ける枝を作り良質な実を育てることです。
実際、選定作業で除去する枝はというと枯れてしまった枝や病害虫の被害にあった枝、混みあった枝なども適度な量を残して切ってしまいます。
さらに、枝の種類によっては不要なものもあるので切るようにします。
この他にも、木と木の間隔が狭くなると作業しにくくなるので、間隔を取ることも大切になります。
また、木の形を整えるという考え方もあるかもしれません。
たしかに木の形が良ければそれなりの効果があるとは思いますが、園地の状況等によっても理想的な形を作り出すことが不可能なケースもあります。
これらは各農家さん達の考え方によると思いますが、当園では木の形そのものにはこだわってはいません。
柑橘の種類によってその特徴は違ってきます。
大きく選定した方が良い柑橘、あまり切りすぎると品質が低下してしまう柑橘等、それぞれによって剪定方法も様々です。
それらの特徴をしっかりつかんで作業を進めていくことが大切ですね!
今の時期の剪定は!?
先月から病害虫の定期防除が始まっています。
もちろんのことなんですが、効率よく散布できるように木を整えることも大切です。
とくに設備による散布の場合、満遍なくかかるようにしておかないと効果は半減します。
特に木の高さや木同士の間隔が大切です。
また、枝が混みあっている場合も散布の効果が半減してしまうので、注意したいところです。
このようなことから、比較的大きく剪定することが多くなるのが今の時期です。
近年、剪定作業をあまり行わない農家さんもいるようですが、柑橘栽培においてこの作業はとても大切なことなので、少しでも行うようにしたいものです。
その方法に関してはそれぞれの方法で良いと思います。
とにかく木に触れてあげることが大切だと考えています!