夏肥の施用について…。

夏肥の施用

ここ佐田岬半島でも蒸し暑い日が続いています…。
このような日の作業は辛いのもがありますね。
ところが、柑橘達にとって、この時期はとても重要な期間になるんです。

梅雨時期には土壌に含まれる水分量も多くなるので土壌内で分解されるのが早くなります。
そのため、肥料を与えても吸収されるのが早くなる時期でもあります。
また、この時期になると春芽の成長がひと段落するので、地中では細根の成長がピークになるといわれています。
なので、施用した成分がより早く、しかも多く木の中に取り込まれる時期でもあるのです。

吸収量が多くなると、それだけ木に良い影響を与えるように思われますが、過剰になりすぎることも考えておく必要があります。
特に植物の成長に欠かせない窒素が多くなりすぎると、果実にとってあまり好ましくないこともあります。
なので、適量であることが必須の条件になります。

人にとっては蒸し暑く大変な時期ですが、木にとってはとても重要な季節です!
適切な夏肥の施用で柑橘達を元気にしたいですね…。

 

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夏肥によって与えられた窒素成分は果実や新梢に積極的に取り入れられます!

夏肥の成分植物の成長に欠かせない栄養素で特に必要な成分として知られているのは窒素、リン酸、カリです。
とくに窒素の果たす役割は大きく、成長過程においてとても重要な働きをするといわれています。

この夏肥の中でも多くの窒素が含まれています。
そして、この時期に与えることにより吸収率を高めることが出来ます。
これによって新葉中の窒素量が増え、これが新梢の本数が増えることに繋がり、樹勢の向上に大きな役割を果たしています。
また、果実においても品質の向上が期待でき、糖度アップにも効果があるといわれています。

柑橘栽培においても樹勢が良くなったり、果実の品質への影響が大きい窒素、この時期に施用する夏肥で効率よく摂取させたいものですね!

 

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近年、栄養成分過剰による問題が発生しているようですが…。

粒状の夏肥最近、柑橘栽培における過剰な施肥による様々な問題が出ているとの見方があります。
あるデータによると柑橘園の土壌内ではリン酸やカリの成分が過剰になっているといいます。
窒素においても同様なことがいわれていて、吸収される量以上の施肥を続けることで土壌内では過剰な窒素が残量成分として残され、それが地下水などへの環境に悪影響を与えるとの指摘もあるようです。

柑橘農家においても肥料にかかる費用の負担は大きく、経営面においてもかなりの割合で負担になっているのが現状です。
これは当園においてもいえることで、経営への負担を軽減し、それが環境への配慮につながるのであれば見直すことが大切だと考えます。

これからの柑橘栽培は周囲への環境にも配慮した形で行うのが大切になりますね!

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