果実の果皮に黒い点々が出来る黒点病…。
柑橘栽培において黒点病の発生を防ぐことは今では当たり前のようになっています。
そのための防除も定期的に行われています。
当園でもJAの指導のもと、定期的に防除を行っています。
一応、年に7~8回の防除をするのが通例になっているようですが、当園では減農薬栽培を目指していることもあり、年に4回程度実施しています。
例年であればこの程度である程度は防除できるのですが、今シーズンはあまり効果がなかったようです。
その年の気温や雨量などによって防除の効果が左右されることが多々あります。
それらの気象条件が黒点病の発生を助長したのかもしれません!
この黒点病は果実の外皮に黒い点々が出来るだけで果肉にはほとんど害がありません。
つまり、食味には影響を与えないのです。
しかし、外観が悪いと商品価値は下がります。
ここ数年のオーガニックブームによって、病害虫に対する意識も随分と変わってきたようにも思われますが、それも一部分で、実際に購入する際には外観を気にする場合が多いようです。
柑橘栽培において病害虫の防除は大切な作業のひとつであることに変わりはないようです…。
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柑橘の黒点病について…。
当園最大の広さを持つ清見園。
この園ではここ数年、黒点病の発生が多くなっています。
木が古くなっていることや、ここ数年の気象状況が黒点病の発生を助長しやすい環境になっていることが原因のようです。
黒点病は枯れ枝が多いと多発する傾向にあります。
この園は数年前から台風の被害によって木がダメージを受け、枯れ枝が多くなっていることも発生を助長していることにつながっている可能性があります。
また、雨が多いと発生量が多くなってくることから、春や秋に雨の日が多くなっていることも原因のようです。
さらに、秋でも気温の高い日が多く、長い期間、黒点病の発生にとって条件がよくなっているのかもしれません…。
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枯れ枝の処理と園内を乾燥させること!
この黒点病の発生を防ぐには、園内や木の内部まで光が差し込むようにしたり風通しをよくすることが大切です。
また、枯れ枝を発生させないように気をつけることと、発生したもの関しては処理を丁寧に行うことが重要です。
また、雨量が多くなった場合には防除を的確に行うことがポイントになってきます。
果実への感染時期は梅雨時期と秋雨の時期になるので、この時期に適切に防除することが発生を少なくさせる要因になるようです。
減農薬・無農薬栽培を目指す場合、柑橘の市場動向からみても黒点病等の病害虫の発生を防ぐことは必須のようです。
より細やかな作業が必要になってきますね…。