柑橘の病害虫で最も危惧されているのが黒点病です。
果実や枝葉に黒い斑点が着くもので、一度発症するとなかなか改善することができません。
通常は小さな斑点がポツポツ出来るのですが、量が多くなると雨垂れが流れた跡の涙斑状になったり、果実全体的に感染した場合は泥塊状になります。
このような症状になった果実は品質が著しく低下して商品価値が下がるので十分に注意する必要があります。
雨が多く最低気温が高くなるこの時期から感染が多くなることから防除を始めるのですが、その期間は気温が下がり空気が乾燥してくる秋口までといった長期にわたります。
例年、5月下旬から9月上旬ころに防除を行うのですが、近年では10月になっても気温が下がらないことが多く、その対策も考えなくてはいけないのが現状です。
現在のところ、JAの営農指導課によって防除回数等も制限されていて、その時の気象条件によって期間を延長することは出来ないのが現状です。
このようなことから、薬剤を散布する防除方法だけではなく、木の管理をはじめ、園地全体の管理を徹底し、黒点病が発症しにくい環境を作っていくことが大切です!
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