柑橘栽培の大敵!イセリアカイガラムシとスス病の話

ここ数年、当園で悩まされるのが「イセリアカイガラムシ」と、それに伴って発生する「スス病」です。今回は、この被害の実態や原因、そして当園での取り組みをご紹介します。

イセリアカイガラムシって?

イセリアカイガラムシは、小さく白っぽい綿状の体で覆われた害虫です。この虫が葉や枝、実にくっついて植物の養分を吸い取ってしまうことで、木の生育が悪くなります。

さらに厄介なのが、イセリアカイガラムシが出す「甘露(かんろ)」という糖分を含んだ排泄物。この甘露が葉の表面に落ち、そこにスス病菌が繁殖すると黒くススのような汚れが広がります。これがいわゆるスス病の正体です。

スス病画像

スス病がもたらす被害

スス病が広がると、葉や果実が黒い汚れで覆われて光合成が妨げられ、生育不良や果実の品質低下を引き起こします。また、見た目も悪くなるので、出荷や加工にも影響が出てしまいます。

当園での取り組みと対策

桃園では、農薬や化学肥料を使わないリジェネラティブオーガニックの思想に基づいて栽培を行っています。そのため、薬剤による駆除はせず、以下のような方法で対処しています。

  1. 風通しを良くする剪定作業:害虫が好む環境を作らないように枝葉を適度に間引き、日当たりと風通しを確保します。
  2. 定期的な点検と手作業での除去:早期発見し、被害が広がる前に手作業で虫を取り除きます。
  3. 天敵の活用:自然界の天敵(テントウムシなど)が害虫を抑える働きをしてくれる環境づくりを意識しています。

予防が一番!

やはり一番の対策は「予防」です。こまめに園地を巡回し、早めに発見・対処することで、大きな被害を未然に防ぐことができます。

自然栽培は手間もかかりますが、その分安心安全で美味しい果実が実ります。これからも私たちは自然環境を大切にしながら、スス病に負けない強い柑橘づくりを続けていきます。

[追記]スス病を重曹で落としてみました!

先日の記事でご紹介したように、スス病は柑橘栽培にとって悩みの種です。特に「はるみ」によく見られ、見た目が悪くなってしまいます。

今回は、食用の重曹を使ってスス病を落とす実験をしてみました!

使ったのは一般的な食用重曹。これを水に溶いて、優しく果実の表面を拭き取りました。すると、驚くほど綺麗にスス病が落ちました!画像の通り、見違えるように美しくなりました。

重曹は食品としても使えるので安心。皮まで食べられる柑橘を提供する私たちにとってもピッタリの解決方法だと感じました。

これからも自然で安心な方法を取り入れて、より美味しい柑橘栽培を続けていきたいと思います。

ぜひ皆さんも試してみてくださいね。

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皆さまも園地を訪れた際はぜひ、こうした取り組みに注目してみてくださいね!

詳しい栽培方法や園の取り組みは、ホームページ(https://yugiboushi.com)でもご覧いただけます。

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