2018年 10月 の投稿一覧

20年以上も放置していたキウイフルーツ…。

キウイフルーツ

先日、もう20年以上も放置状態になっているキウイ園に行って来ました。
予想通り、見るも無残な姿になっていました…。
当然、実も生っていないだろうと思ってたんですが、なんと、着果してるではないですか!
自然の力の凄さをあらためて実感した瞬間でした。

着果していたのを確認しただけだったらよかったんですが、イノシシが園内に侵入していた形跡があったので、収穫して帰って来ました。
実は、これが失敗でした。
キウイフルーツの収穫時期は10月下旬から11月だそうで、明らかに早すぎました。
元々、収穫後に追熟してから食べれるようになるみたいなのですが、少し早すぎたようです。
一応、りんごを一緒に入れて貯蔵してみましたが、果たして食べれるかどうか…!?
とりあえず様子をみておこうと思います。

キウイフルーツの栽培方法に関しては全く分からないのですが、とりあえず時間をみて栽培してみようかと思った瞬間でした。

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杉の堆肥化について…。

刈り取った杉の葉

今日も防風垣の手入れをして来ました。
この時期になると思うのが、杉の葉の堆肥化です!

一般的に杉の葉は堆肥になりにくいといわれています。
これは針葉樹の葉は広葉樹の葉よりも腐りにくいのでこのようにいわれているのですが、全くできないワケでもなく、長い時間をかければ腐って土に返ります。
しかも、防風垣の手入れのために刈り取った杉の葉は新芽が多く、杉の葉の中では比較的柔らかい部分なので、多少は早く分解しているかもしれません。

実際、防風垣に杉を利用している農家さん達は手入れのために刈り取った杉は園地に放置しておき腐って土に返るのを待っています。
で、この腐るまでに長い時間を要してしまうので、それを短縮出来ないかと考えた結果、今のような防風垣の手入れ法になったワケです。

その方法とはいたって簡単で、毎年刈り取るのは新芽だけにし、しかも細かくすること…。
これが出来れば随分と時間の短縮になります。
なぜこれが良いのかというと、新芽は柔らかいから…。
本当にこれだけの理由なんです。

しかし、これはあくまでも杉垣の手入れをした時にでる杉の葉の処分を考えた時の話であって、杉の葉が堆肥として有効であるということには繋がらないので、ご理解下さいね!

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不知火(デコポン)の果実腐敗の主な原因の3パターン!

裂果現象

ここ数日の間に目立ち始めた不知火(デコポン)の腐敗果。
何らかの原因で木上で腐敗が始まったものと思われます。
このような症状が起こる要因として3つのパターンが考えられます。

それらの主な原因となっているもののひとつに裂果現象があります。
中身の果肉の成長が急激に起きて、外側の果皮が割れてくる症状が見られます。
そして、風などによって果皮が傷つき、そこから病害が発生してしまう場合もあります。
更にはカメムシが吸引して被害に遭うといった害虫の食害によるものも多く見かけます。

これらの症状を防ぐには病害虫の定期防除を確実に行うことが大切です。
また、摘果の際に、果実の周囲に邪魔になる枝などがある場合、除去するのも一つだし風の影響を受けないように防風垣の手入れを怠らないように気をつけることが必要ですね!
ただし、裂果現象においては土壌中の水分管理を徹底することが大切になってくるので、時期的な問題と気象状況によっても大きく作用して来ます。

このように腐敗果の要因は、日頃の作業の中で解決出来ることと、その時期に影響を与える気象条件によることが多いので細やかなチェックが大切になるのかもしれないですね…。

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産直市にて温州みかんとレモンの2品種をチェック!

温州みかん

今、産直市場やホームセンター、スーパー等で賑わいを見せている柑橘といえば温州みかんです。
着色が良くなってきているのが極早生みかんですね。
このような産直市で並んでいるのは農家さんが個人単位で持ち込んだ物が多いようで、商品のパッケージにはそれぞれ産地や、生産者・販売者の氏名が明記されています。
どこの、何て名前の方が作って誰が販売しているのか分かるようになっているので、購入する側からみても安全ですよね。

実際、このような産直市に商品を並べるということは、それだけ農家さんに負担が掛かって来ているのではないかと思います。
一店舗だけの納品であれば問題ないですが、他の多くの店舗に納品するとなると、それだけでも労力が必要になり、それなりに負担になるように感じるのですが…。
それを商品価格に反映されているのであれば問題ないのですが、そうでないとするとかなりの経費負担を余儀なくされていたと思おいます…。
このような場合、やはり一農家さんが複数の店舗を掛け持ちするとなると、いかにコストを下げるかも大切になります。

産直市は新鮮でお買い得な場所として注目されています。
その期待を裏切らないよう、生産者としても努力することが大切になってきますね!

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約2ヶ月間に及ぶ防風垣の手入れの始まりです!

防風垣の手入れ1

いよいよ防風垣の手入れのシーズンに入ってきました。
ここ佐田岬半島における柑橘栽培は段々畑が大半を占めます。
その段々畑は石垣と防風垣によって整備されています。
その中で防風垣の役割は、読んで字のごとく、園内に風が吹き込むのを防ぐ目的で設置されています。

シタテ(宇和海)では特に台風などによる暴風、そしてウワテ(瀬戸内)では冬場の北西風を防ぐことを主な目的としています。
これらの風が柑橘に与える影響は大きく、実が擦れて傷ついてしまったり、木が折れてしまったり、また、塩害の防止にも効果があります。

この防風垣の手入れはその地域によって多少違っていて、当園のある宇和海側では台風シーズンが終わった今の時期から始めます。
この作業は年に一度なので、一度に切る量が多く、大変な作業になっています!

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