杉の堆肥化について…。

刈り取った杉の葉

今日も防風垣の手入れをして来ました。
この時期になると思うのが、杉の葉の堆肥化です!

一般的に杉の葉は堆肥になりにくいといわれています。
これは針葉樹の葉は広葉樹の葉よりも腐りにくいのでこのようにいわれているのですが、全くできないワケでもなく、長い時間をかければ腐って土に返ります。
しかも、防風垣の手入れのために刈り取った杉の葉は新芽が多く、杉の葉の中では比較的柔らかい部分なので、多少は早く分解しているかもしれません。

実際、防風垣に杉を利用している農家さん達は手入れのために刈り取った杉は園地に放置しておき腐って土に返るのを待っています。
で、この腐るまでに長い時間を要してしまうので、それを短縮出来ないかと考えた結果、今のような防風垣の手入れ法になったワケです。

その方法とはいたって簡単で、毎年刈り取るのは新芽だけにし、しかも細かくすること…。
これが出来れば随分と時間の短縮になります。
なぜこれが良いのかというと、新芽は柔らかいから…。
本当にこれだけの理由なんです。

しかし、これはあくまでも杉垣の手入れをした時にでる杉の葉の処分を考えた時の話であって、杉の葉が堆肥として有効であるということには繋がらないので、ご理解下さいね!

 

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杉の葉が分解されにくい理由はリグニンと栄養分!?

理想の大きさ植物が土に返るには、それらを腐れせ分解することが必要です。
腐る速さは植物の成分と温度や水分等、その環境条件によって違って来ます。

杉の葉には分解されにくい成分のリグニンという成分が入っています。
しかも葉の栄養分も少ないとか…。
当然ですが、栄養分が少なかったら微生物やミミズ等の繁殖も少なくなり、葉を分解する速度も遅くなります。
このようなことから杉の葉は長い期間分解されずに残ってしまうということになります。

そこで、少しでも早く腐れせて分解させるにはどうすれば良いかと考えた結果、刈り取る部分は新芽だけにして、なるべく細かくして刈り取ることがポイントになると考えました。

 

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雑草処理に除草剤を使わず刈り取ることも一役かってます!

杉の葉の堆肥化防風垣の際に大量に出てくる杉の葉をいかに早く堆肥にすることができるのか…。
それは、早く腐らせて分解させることにつきます。

早く腐らせるためには、出来るだけ柔らかい新芽を刈り取ることがいいんですが、そのためには毎年決められた部分まで刈り取ることが大切です。
手入れを怠ると新芽は成長を続け、大きくなってしかも硬くなってきます。
なので、毎年、必ず手入れすることが重要なんです。

早く腐られることに成功すると次に考えるのは、早く分解させることです。
分解は微生物やミミズ等の力を借りることになります。
杉の葉だけではその栄養成分のなさや葉の硬さから、微生物が多く発生しにくいようです。
そこで注目したいのが雑草です。
園地内には毎年大量の雑草が生えてきます。
それを除草剤で枯らせてしまうと微生物やミミズは思うように育たないので、刈り取ります。
しかも、雑草を細かく刈り取ることで腐るのが早くなるし、除草剤を使わないことによって微生物やミミズが多くなってきます。

このようなことから、杉の葉だけでは堆肥になるまでにかなりの時間がかかるところを雑草の力を借りて早く堆肥にしてしまうことが可能になると考えています。
実際にこの方法をとってから杉の葉が枯れて腐り、分解されて行くのが早くなったと実感しています。

これまで厄介者だった杉の葉の有効利用、少しだけ出来ているような気がします。
しかし、まだまだ有効な方法があるはずなので、色々と模索していこうと思っています!

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