かつてこの土地では、人と動物と森が、もっと近くに寄り添って生きていた。
みかんの木を育てながらふと見渡すと、山の木々、風に揺れる草、湧き出る水、そしてその中にいるイノシシやタヌキ、ハクビシンの姿が自然と見えてくる。
彼らは本来、ここに“いる”べき存在であって、「害獣」と呼ばれるべきものではなかったはずだ。
続きを読むかつてこの土地では、人と動物と森が、もっと近くに寄り添って生きていた。
みかんの木を育てながらふと見渡すと、山の木々、風に揺れる草、湧き出る水、そしてその中にいるイノシシやタヌキ、ハクビシンの姿が自然と見えてくる。
彼らは本来、ここに“いる”べき存在であって、「害獣」と呼ばれるべきものではなかったはずだ。
続きを読むここ数年、当園で悩まされるのが「イセリアカイガラムシ」と、それに伴って発生する「スス病」です。今回は、この被害の実態や原因、そして当園での取り組みをご紹介します。
続きを読む先頃、農林水産省は、「みどりの食料システム戦略~食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現~」なるものを策定しました。これに関して色々と思うことはありますが今回は触れずにおきます…。
この政策が示されるはるか前、あの「奇跡のりんご」の木村秋則さんのことを知ってから現代の農業の在り方について考えています。
当然ですが柑橘農家なので柑橘の栽培を通してですが…。
慣行栽培では農薬や肥料、除草剤等を使い効率よく大量の食物を育てることが良しとされています。それが食料の安定確保に繋がり、農業経営を続ける上でも大切だからだと考えているからだろうと思います。
しかし、そのような栽培方法が人体に及ぼす影響や自然環境に負荷をかけることにより起こってくる様々な弊害があることも指摘されています。
今一度、持続可能な農業とはどういうことなのかを考え行動することが大切だと思います。
防風垣の手入れをしていると毎年同じようなことを考えるんです…。
それは、処理した杉葉の利用価値です。
ここ数年、出来るだけ細かく切るようにし、それを園地に敷き詰めるようなイメージにしています。
以前は堆肥に出来ないかと色々と調べてもみたんですが、杉の葉にはリグニンという成分が多く含まれていることと、C/N比が大きいことが問題になっています。
このリグニンとい成分が微生物による分解を難しくさせているといわれています。また、C/N比は炭素含有量を窒素含有量で割った値で表されていて炭素率ともいわれています。これは有機物分解の指標として使われていて、この数値が大きいほど分解速度が遅いということになります。
つまり、これら2つの要因で杉葉は分解されにくく堆肥化には向かないといわれています。
では、毎年手入れした杉葉を園地に敷き詰めるようにしておくことは全く意味のないことかというとそうではなく、雑草の生えてくるのを抑える効果や園地の乾燥抑制に効果はあると思ています。
また、毎年手入れする際に細かくすることが出来れば多少なりとも分解される時間も短くなるように思うので、このまま続けていくことが大切だと感じています!
今の時期、雑草の勢いは増す一方です。
特にイネ科の雑草は根が張り硬くなるので除草作業も簡単ではありません。
当園ではハタカリと呼ばれているイネ科のヒメシバが猛威を振るっています!
このハタカリ、背丈の短いうちは刈りにくいものの何とか草刈り機でも対応できますが伸びてくると作業がしにくく、とても効率が悪くなります。
前回刈り取ってから約2週間ですが、すでに6・70㎝にまで成長しています。
ますます茎が太くなると固くなり草刈り機のリードでは刈り取ることが出来なくなるほどに…。
このような状況の時は無理して根元から刈り取ろうとせず、刈れる範囲で作業を進めるようにしています。
何分、今の時期の作業は摘果がメインです。
それを中心に作業を進めているので除草作業に時間をかけることは難しいので、全体の流れの中で作業プランを組み立てています。
このハタカリ対策として、早朝の刈り取り作業を行うようにしています。
早朝だと比較的茎が柔らかいので作業しやすくなることもあり、機械への負担も少なくなることから昨シーズンから実施しています!
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