サンフルーツの着果量は昨シーズンの7割程度…。

サンフルーツの着果状況

昨シーズン、表年に当たった影響もあって、収穫量が例年よりも多くなったこともあり、今シーズンは少し少なめの状況です。
花も少なめだったこともあり、この程度の着果量になるだろうと予測はしていました。
春の花のシーズン、着花量が多くても花が落ちてしまい、着果量が少なくなるケースもあるので、今シーズンのように着花量が少なく、着果量もそれなりになっていたので、特におかしなことではないのですが…。

今シーズンは裏年の影響が出たものと考えて良いと思います。
このように隔年を起こさないようにすることが安定生産につなげる重要なポイントになります。
では、その隔年を起こさないようにするにはどうすればいいのか…。
それは剪定と摘果が大きく影響してくると考えています。
剪定によって樹冠内部にも日照が届くようにすることと、摘果によって着果量のバランスを整えることが大切です。

サンフルーツの場合、他の柑橘のように細かい作業をしなくてもいいので、多少の隔年は起こってくるのですが、もう少し時間をかけることが出来ればクリアできると思っています。

着果量が少ないとサイズは大きく!

サンフルーツの平均サイズ

柑橘全般にいえることなんですが、着果量が少ない、つまり薄生りの時は実そのものは大きくなります。
着果量が極端に少ない場合、大きくなりすぎて品質が低下してしまうことがありますが、柑橘の種類によって大玉が良い場合とそうではない場合があるので注意したいところです。

サンフルーツにおいては、3Lサイズ以上の大玉は極端に商品価値が落ちます。
基本的にはL・2Lサイズを作るようにするのがベストなんです。
今シーズンのように着果量が少ない時は摘果作業がポイントになります。
摘果の時期と量のバランスが大切なんですが、サンフルーツの場合は一発摘果が多く、その後は木上選果になります。
作業時間が取れないときは摘果作業を簡略的に済ますケースもあります(笑)

サンフルーツはそれほど手間のかからない品種といっても良いくらいだと思います。
しかし、これは摘果作業だけのことであって、その他の作業はしっかり行っておくことが大切で、例えば剪定作業によって日照を確保することと結果枝を作るようにすることが重要です。

天生り果が少ないような…

サンフルーツの天生り状況

今シーズンのサンフルーツは天生り果が少ないように感じます。
これは剪定作業の影響もあるんだと思います。今シーズンは木全体の高さを低くするため、少しですが上部を切ったからだと思っています。

サンフルーツに限らず、天生り果は商品価値としては落ちるので、摘果の対象となります。
つまり、生っても最終的には落としてしまうことになるんですが、実を着けるときは着けてくれる方が良いようにも思ってはいますが…。
毎年、バランスよく生ってくれて必要に応じて摘果するのが理想だと感じています。

ちなみに、サンフルーツの場合、主枝の天生りは落とすと良いようですが、他の部分のはその必要がないともいわれています。
ただし、垂れ下がらずに真上に向かって生っている実は糖度も少なく、外皮も厚くなるので天生り以外でも落とすことが大切です。
つまり、食べて美味しくない実は落としていくということです!

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