柑橘達の花の季節も終わり実がしっかりと確認出来るようになって来ました。
果実の時期へと移り変わってきましたね。
この時期、やはり気になるのが着果状況です。
不知火に関して、着花量は多くなっていたのですが、どれほど実を着けるかはその年によって様々です。
このような状況の中、今の時期は第一落果が終わったものと思われます。
この後、第二落果があり、第三落果もあるかも…。
で、最終的にどれだけの実が残っているかがポイントになってきます。
生理落果が落ち着くのもそう遠くはありません。
このような生理落果現象もそろそろ終わるものと思われ、最終的な着果量が把握できると思います。
これがひと段落すると摘果作業へと進んで行くことになります。
今はそのタイミングをみている状況ですね…。
全体的に着果量は多めです!
今シーズンの不知火の着果量は多めと判断できます。
もちろん、それぞれ木によってムラはありますが、全体的にみて多いようです。
昨シーズン、着果量の多かった木は今シーズンはお休み状態。逆に昨シーズン着果量が少なかった木は多めになっているようです。
もちろん、昨年も今シーズンも多く実を着けている木も多いのが現状です。
本来はこのような状態がベストだと思うのですが、なかなか難しいのが現状で、昨シーズンの摘果作業や今シーズンの剪定作業等、様々な条件がそろっていないとこのような状況を作り出すことは難しいようです…。
今の着果状況をみてみると、木の上部・中部・下部、それぞれで着果が確認できますが、どの部分でもそれなりに多く着果していることが確認できます。
特に上部の着果が多く、摘果の時には大半を落としてしまう必要があるので苦労しそうです。
また、最も理想的な着果位置といわれる中間部の着果量はやや多め程度で、比較的良いのではないかと思われます。
そして、木の下部、いわゆる裾玉といわれる実もそれなりに着果しているのが現状です。
このように全体的に着果量は多いと思われます。
着果量が多い方がいい!?
柑橘の場合、着果量が多い方が良いのか、少ない方が良いのか…。
これはひとそれぞれだとは思いますが、当園では着果量が多い方が良しとしています。
それは、着果量が多い場合、肌(果皮)が滑らかで綺麗な果実に育つことが多いと考えているからなんです。
そして、外皮も薄くなるケースが多くなり品質の良い果実に育っているように思います。
逆に、着果量が少ない場合は肌が荒く外皮も厚い傾向にあるようです。
このように着果量によって品質に差が出てくるのですが、全てにおいて多ければ良いというわけではありません。
着果量が多くなるとその分、個々の果実に行きわたる栄養分が少なくなるわけで、果実の成長が阻害されるというデメリットがあります。
これを防止するのが摘果作業です。
多く実った果実を適切な時期に摘果(間引き)することによって栄養を十分に行きわたるようにします。
全体的にみて今のところ着果量は多めと思われます。
今後の天候や気温等の状況によって変わってくることも考えられますが、この後に行われる摘果作業によって調整していくことになりますね!