不知火の着果割合は葉120枚につき果実は1個がベスト!?

摘果後

そろそろ仕上摘果も終わらせないとイケない時期になりました。
基本的には終了して次の作業に移行しているのですが、まだまだ十分ではないところもあったりして…。
他の作業中でも気がついた時には摘果していることが度々あります。

さて、今日は不知火園に来てみたんですが、やっぱり生り過ぎている木があります。
一応、営農指針では不知火(デコポン)の場合、葉の数が120枚につき果実は1個が理想のようです。
しかし、実際にはこのように摘果している農家さんはどれくらいいるのか…。

やはり、サイズもさる事ながら数量の確保と食味のことを考えると、そのように摘果するのはいかがなものか…。
そこで当園では、後期重点摘果を実施していますが、木の生り具合をみて摘果のペースを調整しています。
確かに遅くなるほどサイズアップは望めなくなるので、この辺りのバランスがとても重要になってきますね!
「長年の経験」っとでもいうのでしょうか!?
そして、天候にも左右されるので難しいところもあります。
雨が多くなりそうな時はある程度の玉数を残しておくようにしています。
これが収入アップにもつながるので…。

数値では分からない部分もある!

摘果前

柑橘栽培ではある程度マニュアルがあります。
今回の摘果作業もそうなんですが、マニュアルでは葉が120枚に対して果実は1個というようになっています。
確かにこのくらいの要領で摘果作業すれば大抵の場合、それなりのサイズに育ってくれるはず…。
しかし、そこまでやらなくてもサイズアップすることは多々あります。
つまり、ある程度のサイズ、例えば2Lを中心とした場合と3Lを中心とした場合、どれくらい収入に差が出てくるんでしょうか!?
単純に比較したとして、それほどの差は出ないように思います。
これがLと3Lだとそうはいかないですが…。

また、気象条件によっても肥大化に差が出てくるので、マニュアルに沿った作業をしていくことが収入アップに直結しているかというと、そうでない面も多々あります。
雨の多い年はそうそう生らせ過ぎていたとしても、果実の肥大化は進みますので、多く生らせていても大丈夫だということです。
つまり、マニュアルはマニュアルとして扱うということ…。
その上で、気象条件も考慮しておくことが大切ですね!

カイガラムシの被害が発生しています!

カイガラムシの被害

この園地は比較的暖かい場所で、それなりの病害虫の被害も多いんです。
特に多いのがカイガラムシの被害です。
カイガラムシは新梢部や果実の果梗部に寄生し、スス病を発生させていきます。
この被害にあうと果実を汚損させてしまうので注意が必要です。

このカイガラムシには薬剤の防除が効果的で、冬場にマシンの散布が有効だとか…。
この際、成虫には効果が少ないので幼虫の発生時期に合わせた散布が必要になります。
さらに、カイガラムシの種類にもよりますが、ミカンコナカイガラムシのように年間7~8回発生する種類もいるようです。
このように果実に直接被害を与えるので特に注意が必要ですね!

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一度食べると忘れられない味わいの不知火とは…。

その独特な食感と濃厚な味わい、さらに香りの高さが人気の不知火…。

ザクッとした食感でありながらもあふれんばかりの果汁、さらに皮をむいた時に広がる独特の香りは柑橘の中でもトップクラスです!

不知火とは一般的に呼ばれているデコポンのことで、数ある柑橘の中でも人気がある品種のひとつです。

中でも、ここ佐田岬半島の宇和海側で栽培されているものは味が濃くて最高に美味しいと市場でも人気の産地のひとつです。

ここ愛媛・にしうわ産の不知火、まだ味わったことがない方、この機会にぜひお試しください!

 


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