ジューシーで濃厚な食味が人気の不知火…。
そろそろ市場にも出回りはじめ、やはり人気の高さは健在のようですね!
さて、その不知火ですが、収穫から始まって貯蔵に至るまでの間、取り扱いには細心の注意が必要です。
そうせざるをえない要因として果皮障害があります。
不知火は「ヤケ果」と呼ばれる果皮障害になりやすいようです。
当園の場合、海抜の高低にかかわらずその症状が見られるのです。
JAの指導課の方に相談しても、その原因の究明には至らず、とりあえずは果皮に衝撃を与えないようにするよう指示をうけています。
そんな中、今シーズンも選別・貯蔵作業が始まりました。
収穫作業との同時進行になるので、時間的に大変ですが、なんとかこなしていきたいと思います。
食べ頃になる3月上旬まで熟成させるので、貯蔵には特に注意が必要ですが、美味しくさせるにはとても大切な作業です!
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衝撃を抑えるクッション材の効果は…!?
不知火を貯蔵する方法は各農家さんによって様々だと思います。
当園ではJA指導課のアドバイスを元に独自の方法で行っているのでが、未だに正解を見出すことが出来ず、手探りの状態です。
とりあえず行っている今の方法は…、
1.コンテナの内側をビニールで覆います。
2.底の部分にクッション材を入れます。
3.両サイドに新聞紙を2枚重ねにします。
4。果実を2~3段に入れます。
5.両サイドの新聞を内側に折り込み、ビニールを綴じます。
このようにして貯蔵し、コンテナ内の乾燥具合をチェックしながらビニールの重ねている部分を広げたり閉じたりしています。
この時に底に敷いてあるクッション材ですが、どれくらいの効果があるのかは正直、分かりません。
衝撃に対する果樹試験場の検査報告を参考にしても、貯蔵の段階でここまでの処置をする必要もなさそうなのですが…。
これは、作業する側の気持ちの問題かもしれないですね!
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水分と温度管理に大切な役割を持つ新聞紙の効果!
貯蔵する際、コンテナの内部に入れる新聞紙は非常に大切な役割を持っています。
先ずは、水分調整。
水分といっても、事前に予措しているのでそれほど発生することはないのですが、コンテナ内部をビニールで覆っているので、多少の水分は出てきます。
それを吸収させ、内部の湿気の調整をします。
そして、温度管理。
貯蔵期間中、コンテナ内部の温度が下がりすぎないようにする効果がります。
倉庫全体の温度管理が出来るところだと良いのですが、当園の場合、様々な柑橘を貯蔵しているので、その種類によって様々な貯蔵方法をとっています。
また、重ねる新聞紙の枚数にも意味があります。
1枚だと水分吸収量が少なく、内部の温度管理もそれほど効果があるとはいえません。
また、枚数を多く重ねると内部の温度が上がり、かえって果実の水分を奪いすぎてしまうことも考えられます。
それらを考慮したうえで2枚重ねが適当だといわれています。
貯蔵期間中、果実は呼吸しています。
コンテナ内部の環境をよくすることで美味しく熟した実になってくれます。
地道な作業ですが、大切なポイントなんです!