不知火の仕上げ摘果

当園では後期重点摘果を基本にしています。
これも柑橘の種類によって多少のズレはあるのですが、基本的には「最初はボツボツ、最後はしっかり!」っといった感じです。
多少のサイズダウンは仕方がないとして美味しい柑橘を作ることを基本としています。

しかし、半島での柑橘栽培において気になるのが海抜です。
海岸に近い海抜が低い園地から、山頂に近いくらい高い園地まで色々です。
そのくらいの高低差があると柑橘の成長にも差が出るもので、海抜の低い園地では遅い時期まで気温が高く、玉太りの良い傾向にあります。
それに対して海抜の高い園地では気温が下がるのが早く、成長が鈍くなる時期が早いんです。
これを全て同じような作業をしていたのでは良い柑橘を作ることは出来ません。
特に不知火(デコポン)のように大きな実を作ることは求められる場合はそれなりに対応することが必要です。

そのため当園では海抜100mを基準として摘果の時期を調整しています。
早くてきますればその分、玉太りがよくなります。
しかし、あまりにも早くしすぎると着色が遅れ、収穫時期がずれ込み、今度は雪や低温による障害の心配が出て来ます。
そのあたりを見極めた作業が求められます!

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