土壌改良

作業日誌(ねのfarm・窯出し作業)

2025年11月1日 晴れ 13.9℃

園地:ねのfarm

作業内容

本日は窯出し作業を実施。

前回(10/29)に製炭した炭を取り出し、品質と形状を確認した。

全体的に炭化状態は良好で、焼きムラの少ない仕上がりとなった。

バイオ炭については、粒の大きさによって用途が異なるため、選別作業(ふるい分け)を行うことが今後の重要な工程となる。

細粒は畑の土壌改良用、粗粒は貯水・消臭・調湿などの生活利用へと使い分ける予定。

また、花炭(はなすみ)も非常に良い状態で焼き上がり、繊細な造形と炭特有の光沢が確認できた。

この製炭方法を基盤として、今後は生産量を増やし、バイオ炭にアート的価値を付加した商品化を目指していく。

さらに、無煙炭火器で製造した炭も十分に乾燥が進んできた。

園地投入(地表・スポット法)に向けて準備を整えている。

所見・メモ

今回の窯出しでは、花炭の造形の再現性 、木質炭の炭化度(温度600℃前後) 煙突温度と燃焼時間のバランス などを記録。 今後は、製炭炉・無煙炭火器・ドラム缶式釜の比較データを取りながら、 それぞれの特徴を分析していく予定。

特に、花炭とバイオ炭の“二重構造”による地域循環モデルを形にすることで、「見て楽しむ炭」から「活かす炭」への展開を図っていく。

牛糞たい肥に含まれる三大栄養素と炭素と水に注目!

牛糞入荷

植物が成長していく上で必要な元素、つまり必要元素17種類のうち、炭素・酸素・水素は空気中や水から摂取し、残りの14種類は土壌から摂取するといわれています。

この中で炭素は有機物には欠かせない構成元素で、細胞や組織の機能に欠かせないもので、大気中の二酸化炭素を吸収し、炭化水素に変換された後、様々な有機物の材料となっています。また、植物はおおよそ水から水素を得ていて植物の有機物を構成しています。さらに、酸素は光合成による副産物として植物体外に放出されますが、糖を分解するために必要とされています。
そして土壌から摂取されるもののうち、窒素・リン酸・カリウムは土壌内のものだけでは不足するので肥料として与えることが大切になります。

では、なぜ牛糞たい肥がよいのでしょうか…!?
それは植物の成長に直接作用することがメインではなく、どちらかというと土壌改良剤的な役割が多くなります。
園地では長年の施肥によって土壌内の成分に偏りが生じていて、それが木や果実の成長にとって様々な弊害をもたらしています。
そこで、有機物を多く含んでいるたい肥を施用することで土壌を正常化させることを目的として使用されています。

 

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