昔の柑橘栽培において、高接木による栽培は一般的で、各農家さん自ら接木をしていたこともあったようです。
それなりにメリットも多かったようで、こぞって接木をしていたと聞いています。
しかし、近年では接木よりも苗木の方が品質の良い柑橘ができるというので高接木をする方は少なくなりました。
高接木の場合は接木をしてから3・4年である程度の品質と収穫量を確保できるというメリットがあります。
また、近年の注目品質の柑橘を短期間で栽培・収穫できることもあり、収入アップに繋がるともいわれています。
しかし、中間の台木の性質によっては生育状況や品質にバラつきが出るなどの影響が出るのと、寿命が短くなるというデメリットがあることも確かです。
そして、苗木の場合は一年生の苗木を植え付けてから3年は着果させない方が良いといわれ、安定した品質の果実が育つまでにはもう少し年数が必要だといわれています。
では、どのように使い分けるのが良いのか!?
苗木と高接木、どちらを選択するのかはその農家さんの考え方によりますが、短期間に改植して収量を確保したいのであれば高接木をおすすめします。
また、安定した品質のものを長期間栽培していきたいと取り組んで行きたいのであれば苗木の植え付けが良いのではないかと思われます。
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