こんにちは、ユウギボウシ愛媛のもとです。

8月21日、真夏の太陽が照りつけるなか、名取のデコポン園にて下草処理の作業を行いました。気温は31℃。空は青く、木陰が恋しくなる暑さでしたが、園内には緑がたっぷりと茂り、木々と草たちが静かに、でも力強く命を育んでいました。

オーナーさんの木と向き合う時間

この日手を入れたのは、オーナー制度でお預かりしているデコポンの木のある区画。

処理前は腰丈ほどの草もあったのですが、今は写真のように園地は適度な高さの草に包まれていています。さらに、木の根元はちゃんと見える程度に調整しています。

でも驚いたのは、その草の中にあっても、デコポンの実がしっかりと結実していたこと。

この夏は異常ともいえる高温と少雨で、柑橘にとっても厳しい環境が続いてます。

それでも木は、草の力を借りながら、ちゃんと実をつけてくれていました。

草の存在が、土と木を守ってくれている!

草は、単に“刈るもの”ではなく、自然と共生するうえで大切な存在です。

特にこの夏のように気温が高く、土が乾きやすい時期は、草が地表を覆ってくれることで、土の温度上昇を抑えてくれる し水分の蒸発を防いでくれる。また、 雨が降ればやさしく吸収し、土を守ってくれる!

そんな役割を果たしてくれているのだと、改めて実感しました。

もちろん、木と草のバランスは大切です。

下草が繁茂しすぎると風通しが悪くなり、病気や害虫の原因にもなります。

そこで今回は、根元を中心にやさしく草を抑えながら、木が過ごしやすい環境を整えました。

人が自然に手を添えるということ

私たちの栽培は、自然にすべてを任せるわけでも、逆にコントロールしようとするわけでもありません。

草の役割を理解し、木の声に耳を澄ましながら、「人が自然に手を添える!」そんな距離感を大切にしています。

この日も、草の間からのぞく実を見て、「ちゃんと育ってくれてありがとう」と声をかけたくなりました。

オーナーさんの木も、順調に育ってくれていて一安心です。

次回の作業と楽しみ

次は、9月中旬ごろに仕上げ摘果と軽い剪定を予定しています。

今後の気象条件にもよりますが、デコポンたちはゆっくりと秋の陽を浴びながら、しっかりと味を深めていってくれるはずです。

また変化があれば「柑橘栽培日記」でご報告しますので、お楽しみに!

▶︎ 当園の取り組みやオーナー制度については 公式サイト もぜひご覧くださいね。