農薬

作業日誌(デコポン)

2025年10月7日 晴れ 28.0℃

園地:オチミズ(デコポン)

作業内容

今日はクーラー設備のあるデコポン園で摘果作業を行いました。

この園地では除草剤や肥料は使いませんが、農薬については共同作業となるため、どうしても最低限の散布は必要になります。

そのため、下草は長めに残して農薬が直接土に当たらないよう工夫しています。

ただし、あまりにも草が多すぎると病害虫の温床となるので、株元はすっきりと整理して陽射しが差し込むように整えています。

所見・メモ

摘果の対象となった実は、画像のとおり形の悪いものや過剰な実です。

最低限とはいえ農薬を使用しているため、今回の摘果玉はすべて廃棄となります。

ほんとうにもったいないと感じる瞬間ですが、デコポンの品質を保つためには必要な作業でもあります。

作業日誌(2025年10月1日)

晴れ 25.7℃

園地:オチミズ(デコポン)

デコポンの仕上げ摘果作業

昨日に続き、デコポン園での仕上げ摘果を行った。

今日の場所は着果量の多い木が目立ち、摘果の量も多くなった。

これらの摘果果実は、もし農薬を使っていなければ有効利用できる可能性が高い。

しかし現状では、最低限度とはいえ散布を行っているため、食品としては活用できず園地で廃棄せざるを得ない状況だ。

製炭技術がさらに進めば、これらを炭化資源として循環利用できる道も開けるはずだと感じている。

カイガラムシの発生

作業の途中でカイガラムシの発生も確認した。

最低限度ではあるが農薬散布を行っているにもかかわらず防ぎ切れない現実に直面し、改めて「農薬のあり方」について考えさせられる一日となった。

生態系や樹勢バランス、また園地環境そのものの改善を通じて、防除に依存しない栽培を目指していきたい。

所見

摘果量が多い園は、果実を選び残す基準をより厳しくする必要がある。

摘果果実の有効利用は今後の大きな課題。炭化や加工への応用を模索したい。

カイガラムシの発生を踏まえ、農薬に頼らず抑制できる環境づくりを進める必要がある。

本日の作業を通して、「利用できない摘果果実」と「農薬散布の限界」という二つのテーマが浮き彫りになった。

どちらも今後の園地経営に大きく関わる課題として、継続的に考えていく必要がある。