イノシシの生態からみた被害対策は…。

雑草の刈取り後

イノシシの被害に頭を抱える農家さんも多いと思います。
当園でも被害は多く、その対応に四苦八苦しているのが現状です!

柑橘園に限っては、食べる果実がなくなると園地内には入らず、荒らされることもないという農家さんもいますが、当園では年中、荒らされています。
当園の場合、全ての園地で除草剤を一切使用していないので、土の中には小動物や昆虫などが多く存在しています。
これらがイノシシの餌になるものと考えています。
また、耕作放棄地や除草などの管理ができていない園地にもイノシシは侵入しないという方がいます。
もしもそれが効果があるのであれば、ある意味、簡単なことなんですが…。

なので、試験的に雑草をしばらくそのままにしてみたんですが…。
結果は雑草の有無関係なしに侵入していました!
やはり、餌を求めて侵入するのであれば雑草などは関係ないということでした。
むしろ、雑草があったほうが身を隠す場所にもなるので、かえって侵入しやすい環境を作っていたかも知れないですね!

そういうわけで今回、イノシシの生態をおさらいしておきたいと思います…。

 

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神経質で警戒心が強い!

雑草刈取り前イノシシはとても警戒心が強く、神経質な性質だといわれています。

よくあるケースで、園地にモノレールなどの設備を設置した時は、しばらくは侵入してきません。
普段なかったものがあると、それを警戒して近づいてこないのだと思います。
しばらく様子をみて、それが危害を加えることない物だと確信すると以前のように出没します。
また、改植や間伐をした時も同様の反応を示すことがあります。
それまでとは変わった状況に園地がなっていると警戒するのだと思います。

しかし、このことがイノシシの侵入を防ぎ、被害を抑制することができるかというと、決してそうではありません。
2・3日もすれば園地に近づき、危害を加えることがないと判断すると何事もなかったかのように出没するようになります。

また、比較的交通量がある道路の側にある園地もよく被害にあっています。
自動車の存在ですら慣れてきているのかもしれませんね…。

 

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草食に近い雑食性!?

イノシシの掘った跡柑橘園での被害は大半は果実の食害です。
食べころになると園地に侵入してきて木に生っている果実を食べます。

その食べ方はひどいもので、果実の食味が良くなった物を選んで食べます。
イノシシの嗅覚は優れていて、土の中にあるイモ類などを匂いで嗅ぎつけて掘って食べるほど…。
なので、果実の匂いなど簡単に嗅ぎ分けるのだろうと思います。
時にはかじってはみたものの、食べずにそのまま食いちぎっただけにしている実もあります。
食べころの実が高い位置にあると枝を折ってまで食べることもよくあります。
柑橘は同じ種類のものでも木によって熟し方が違ってきます。
なので、実の熟した木を狙って食べる傾向にあります。
また、果実がない時期は園地内の土の中を掘って植物の根や地下茎などを食べたり、ミミズやカニなども食べているようです。

このように、神経質で警戒心の強い性質でありながら慣れてくると大胆になることを考えると、園地は常に見通しが聞くように雑草などの処理はしておくことが大切になります。
また、園地内には餌になるようなものは置かないことが良いのですが、果実そのものを食べるので、仕方がありません。
このようなことから、一番の対策としては侵入させないようにすることが大切ですね。
それを考えると電気柵や鉄筋柵などを設置することが良い方法のようですが、それも完璧にしておかないと侵入を許してしまうことになります。設置した後の日頃のメンテナンスが重要になってきます。

そして、この辺りではイノシシの天敵が存在しないといってもよく、捕獲しない限り増え続けるだけです。
イノシシ対策の方法のひとつとして罠の設置など、捕獲することも有効な手段であることを認識しておくことも大切ですね!

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