先月の下旬頃から始めている摘果作業…。
昨シーズン、早めに摘果作業に入ったためか、果実が大きくなりすぎたのと着色不良を助長したようなかたちになってしまいました。(あくまでも個人的な見解ですが…。)
そのため、今シーズンは最初からきちんと摘果するのではなく、程々に落としながら天候や雨量などの状況を見極めつつの作業にかかっています。
そんな中、今回は天草(あまくさ)について考えてみました。
この天草は毎年、着花量も多く、その流れでか着果量も多くなります。
それほど隔年がないのが当園での特徴です。
また、天草の果実は大きくなれば良いというわけではなく、適度な大きさ(直径が8cm程度)が良いとされています。
しかし、昨年は摘果作業のペースが早すぎて果実が大きくなりすぎてしまいました。
柑橘の場合、大きければ良いというわけではなく、適度な大きさと着色が必要になります。
その柑橘のもつ特徴が十分に食味として現れるように栽培することが大切なんです!
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綺麗な結果枝に生らせるのが理想なんですが…。
柑橘の場合、結果枝に実を着けるのが理想です。
しかし、なかなか思うようにはいかないのが現実…。
本当に色々な形で実が着くことが多いのですが、この天草は特にその傾向が強いように感じます。
なので、着果量も多くなるのかもしれないですね。
天草で一番よく見かけるのが、ぶどうの様にいくつもの実が団子状に生っている場合です。
このような生り方をしている場合、木全体の着果量を見極めたうえ、実が多い場合はそれを枝ごと摘み落とします。
もしも実が少ない場合は数個を残してあとは摘み落としておきます。
また、結果枝が短く、亜主枝から直に実が着いているような時も摘果します。
このような実の場合、結果的にみると玉肥りが悪かったり、外皮が厚く、糖度が低いことがよくあるので、残しておいても最終的には精品ならないケースが多いのが現状です。
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病害虫の被害にあった果実は優先的に摘果!
最初の摘果作業をする際、一番重点をおくのが病害虫の被害にあった果実の摘果です。
訪果害虫の被害にあったものは、その実を落としてしまえば問題なのですが、カイヨウ病など病害にあっている実は放置しておくと他の実に感染してしまうことがあるので必ず落としておくことが大切です。
天草のようなタンゴール系の柑橘はカイヨウ病に弱いこともあるので十分に注意したいところです。
今シーズンの天草は例年通りたくさんの実を着けています。
さらに、ここ数日の雨量の多さが災いしてか葉にカイヨウ病の発生が出ているのが確認されました。
まだ実には発生していないので、今のうちに葉を摘み、処理しておきました。
今後の状況にも目が離せないですね!