「石垣修復の実践講座」の準備のため根切作業をしました。

崩れた石垣

明日開催される「石垣修復実践講座」のための準備作業をしました。
二年前、台風の影響で崩れた清見園の石垣…。
ひょんなことから、その現場を利用しての修復講座を行うことになり、その下準備のため、一日かけて作業をして来ました。

このところの猛暑のため、講座自体は短時間の予定で開催されるので、ある程度作業を進めておく必要があったためでした。
今回の講座は、石垣の積み方に重点をおいたものにしました。
通常は崩れた状態から修復作業をするのですが、それを体験するには時間と労力が必要です。
熱中症や労力を考慮し、今回の下準備をすることにしました。

当園では、自分の園地内の石垣が崩れた時、小規模のものは直ぐに補修することもありますが、規模がある程度大きくなると、一定期間そのまま放置しておき、地盤が落ち着いてから修復作業をします。

今回の講座はこの場所の修復作業と時期的なタイミングがあったため、実施されることになりました。

 

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崩れた箇所の撤去作業から開始!

石の選別この石垣が崩れたのは約二年前でした。
台風による豪雨と暴風が影響して崩れたものです。
柑橘園ではありがちなことなんですが…。
台風などの風を防ぐために防風垣が設置されています。
この防風垣が台風の暴風をモロに受けたことと、豪雨によって地盤が緩んでいることが重なり石垣を崩してしまうことがあります。
その影響が大きな場合に今回のように規模が大きくなることがあるんです。

これくらいの規模になると続いて崩れることもあるので、園地内で崩れた箇所に限りしばらくの間、様子をみることにしています。

そして、地盤が落ち着いた頃に崩れた土砂や石を撤去します。
この時に石垣用の石と石垣の裏側に入れるグリと呼ばれる小石、さらに土を選別しておきます。
この作業も大切で石垣を築く際に効率よく時短にもつながるので、しっかりと振り分けておきます。

 

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根切り石の確認をしておくことも大切です…。

根切り作業崩れた石や土砂の撤去・選別作業が終わったら根切りという作業をします。
この根切りというのは石垣の土台になっている石(根切石)の存在を確認するもので、土台の根切石から崩れている場合は、根切石を土台に据えないといけません。

この根切作業が大切で、ここがしっかりしていないとその上に石を築いでいくときにバランスが悪くなり、強固な石垣になりません。
少々形が悪くても安定感のある大きな石を据えることがポイントです。

今日はここまでの作業をしました。
これで、明日の講座では石を積み上げていくことから始めることが出来ます。
14人の方々が集まり石垣の修復を体験することになっています。
それぞれの方々が楽しめるように願っています…。

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