今日ははるみ園で除草作業して来ました。
毎回、除草作業する際には木のチェックをします。
この園地は柑橘カイヨウ病の発生が多いのが悩みの種なんです!
はるみに改植してからもその傾向は変わらず、発生しているのが現状です。
ここ数年、春先にはほとんど確認出来なかった柑橘カイヨウ病ですが、梅雨時期頃からボツボツ発生し、今の時期には多く確認できるようになります。
特に、このはるみはかかりやすいようで、なかなか発生を抑えることが出来ないのが現状です。
対策はしているのですが、防除のタイミングが合わないことと発せした枝葉の除去が完全ではないことが原因だと感じています。
当園ではICボルドーの散布を春先の発芽直後に一度、実施しています。
しかし、この時期には雨が多く散布のタイミングが合わないことも度々あります。
発生を防ぐ散布はもちろん、すでに発生している枝葉や果実を除去することが大切なんですが、現実問題として手がまわらないことがあります。
何か効果的な方法がないものか…。
もっと研究する必要がありますね!
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毎年発生するのはなぜなんだろう!?
柑橘カイヨウ病の発生は梅雨時期頃から確認できるようになります。
春先にはほとんど見かけないのになぜなのか…。
これは風などによって傷ついたり、ミカンハモグリガの食害によって多く発生することが知られています。
特に前年にやってきた台風が多かったり、その年が暖冬だったりしても発生が多発するようです。
また、新芽が出て一ヶ月過ぎた頃から雨が多くなると発生が広がることもあります。
これらは風当たりの強い園地で特に顕著なようです。
最初は葉や緑枝にポツポツとコルク化した病班を確認することができます。
やがて着果した果実にも確認できるようになり、それらが雨が多かったり風が強く吹くことで広がりをみせるようです。
つまり、どこかに残っている病原菌が風雨によって広がりをみせる、そのタイミングが梅雨時期頃だということなんだろうと思います…。
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発生を抑える対処方法は…。
ではどうすれば発生を防ぐことが出来るのか!?
的確な時期に薬剤を散布するのがベストなんでしょうか!?
確かに一般的には発芽1ヶ月前から春葉が広がり終わるまでや、台風の襲来前にICボルドーの散布を行うよう記述されています。
しかし、このタイミングで散布できれば良いのですが、雨になったり、他の防除と重なったりでなかなか思うように出来ません。
現実問題として農薬の散布をそれほどしたくないということも大きな原因のひとつなんですが…。
先ずは、防風垣の整備と木の低木化によって風の影響を受けにくくすることと、剪定作業の際に発病している枝葉の徹底剪除を行うこと…。
さらに夏秋梢に発生するミカンハモギリガの駆除を徹底することが大切になります。すでに発症している枝は剪除することを徹底するようにしないといけないですね。
病害虫の発生・駆除は農薬の散布に頼りがちですが、それ以前に発生を防ぐ作業を充実させることが大切だと実感しています!